こんばんは。今年は結局7月に梅雨が明けないようです。6月に入って空梅雨の様子でしたが、心配した様に後半になって豪雨が続いています。今日も蒸し暑い天気で体調が思うようにすぐれません。関節のあちこちに水分がたまっているようで、疲れがどしーっとおんぶされたように覆いかぶさっています。皆さん、お元気でしょうか。
工房は十草の飯碗を作っています。すっかり「工芸店様」の定番になったようです。有り難いと感謝しております。食器作りの者にいとって飯碗が世に通じるほど冥利に尽きることはありません。高価な抹茶碗より何より誇らしく思うものです。
食器の舞台は「にちにち」の普段の生活です。特別な装置で美しさを演出するような場所では有りません。私たちはこの「にちにち」をこよなく愛し、そこにこそ美を発見し、また美を創造する所と心得ております。人それぞれの暮らしが有り文化があります。好みも色々です。私たちの作る食器に巡りあえる機会も多々あるとは思いませんが、心をつくし作ることで伝えたい心を感じて頂けると自負しております。
20年前でしょうか、私の作った少し黄色かかった粉引きの飯碗が当時多くのファンを頂くことが出来ました。追加の注文を頂くとうれしく誇りに思いながら作ったことを思いだします。この飯碗で少し珍しいことが有りました。あるお方がどこで手に入れたか知りませんが熊本で工芸店をオープンされる友人に「このよう飯碗がある」と手渡されたようです。工芸店のオーナーは是非この御茶碗がほしいと思い、北は北海道からあらゆる手だてを講じて探したそうです。何か月もかけてやっと私どもの工房を探しあてたそうです。
電話の奥で「やっと見つけたぁ!」と歓声を上げていました。早速50個の注文を頂きましたが、ようやく厳選した作品を送ると「上品な京都のお菓子のよう!」と喜んでいただけました。
心が通じることを実感致しました。私は私たちの作る食器を「作品」と呼びます。食器にいちいち作品なんてとお思いでしょうが、日々の芸術作品と考えています。
「心を形に」を真剣に考えてこれからも食器を作って参ります。





工房は教室の作品を焼く為、昨日は窯を詰めました。色々な大きさの作品ですが、無事平均に皆さんの作品を入れることが出来ました。
昨日貝塚市商工課観光協会から今度駅前に「貝塚ぶらんどショップ」をオープンすることになり、出店依頼がありました。三間間口のかわいらしいお店ですが快諾しました。早速今朝12点ほどの作品を持っていきました。明日7月1日からオープンするようです。貝塚にお越しの際は是非お立ち寄りください。
こんばんは。梅雨の晴れ間、夕焼けに染まった空にジェット機が鮮やかな竜雲を描いていきました。海が近いせいで夕焼けが中間色で柔らかな光を放ちます。各地で夕焼けの美しいところが多く有りますが、ここもなかなかの色合いを醸しだします。作家は自然におおきな影響を受けます。私の作品の多くはここの自然の色合い呈しています。見えるものはすべて自分の中に有ります。感動するものはすべて自分の中にあるものです。作家はその内と外にある感動を表現します。いつか見た光景が作品に投影されていることを自身発見することはよくあることです。今日もいい夕焼けを見ることが出来ました。懐かしい故郷の夕焼けです。
工房は昨日焼き上げた窯を開けました。よく焼けたまずまずの内容なのでしょう。いろいろ考えていかなければならない作品も有りましたが、内容は素直な窯でした。
仕事場は先週からMさんが来て絵付けしている格子紋湯呑、千鳥紋薬味入れ、そして百合型鉢を焼く準備に入りました。釉薬掛け、その後の始末仕事に追われていました。

こんばんは。今日も清々しいいいお天気でした。夏至は今年21日ということで、今は夕方がこの山間の村でも長く、夕日がとてもきれいです。午後7時といっても陽が少し残っていて、さわやかな風が工房を通り抜けていきます。









