幔幕紋深向こうの仕上げ

幔幕紋深向こうの仕上げ

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こんばんは。今日から梅雨入りのところも出てきました。6月も10日になると田植がいっせいに始まります。今日も多くの田んぼで苗の準備をしていました。つばくろが低空飛行ですり抜けて行きます。山は緑が濃くなり山百合の香りが漂っています。夜はホタルが間もなく飛び交うでしょう。何とも生のなまめかしさが漂う季節になって来ました。

工房は相変わらず忙しさにかまけています先週から持ち越しの、幔幕紋深向こうの仕上げをしています。今日で終わる予定ですが、午後から「火曜教室」が入っているので何としても仕上げるつもりです。

昨日からすたっふMさんが幔幕紋の下絵描きにやってきています。今日も午後から来て下絵のあたりを描いていましたが、教室とかぶって、またHPの注文の発注に追われてなかなか思うように進みませんでした。集中して仕事をする時間の確保は難しいものです。

焼き物を生業として34年になりますが、この世界にはビックキーワードが二つあるように思います。一つは「待つ」、もう一つは「受け入れる」。かなり受動的な言葉ですが、この意味は深いと思います。創造というとどうしても能動的な態度を強調されますが、いたって陶芸は受け身で、窯という特殊な世界を通じて初めて作り上げることができるものです。今までやってきたすべてを窯に預け切り、炎の力で違う次元に昇華させていきます。作者がどこまで意図した世界が実現しているのか、イメージのかい離をどこまで許容できるのか、作ったもの、出来上がったもの、生まれ出たもの。ただただ神秘に帰趨させるのは作者の逃避だと若い時は思っていましたが、今はもう少し違った世界に生きているように思うのです。

陶芸は尽きぬ夢を追い懸ける世界の様に思います。この年になってなお青年のように。

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