釉薬のテスト窯

釉薬のテスト窯

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こんばんは。湿気の多い状態が続いて、心身とも週末どっと疲れが出てきています。今日は格子紋湯呑のテスト窯を焚くのですが、窯詰めの時も集中が途切れることが多く、眠気が襲ってきます。午後6時無事窯を入れました。

今回は「呉須」(下絵の具で青く発色する)の流れを止めるために二種類の釉薬を調合しました。呉須は釉に溶け込んで美しい青を発色するので、どうしても灰が多い私どもの釉薬では呉須が釉薬と反応し易く、描いた線や絵が原形を留めにくいのです。そこで色々な調合を考えるのですが、本来の釉薬からあまり離れることはできません。また従来持っている透明感を残し、細かな貫入も残してとなると奥の手を使うしかないと思っています。

釉薬の基本的な立て方は、長石、石灰、珪石、カオリン、を5:1:3:1 にすると安定した透明釉が得られます。簡単な立て方で、長石と石灰でも釉薬は作れますが、少しの温度差で透明感が消えたり、融けなかったりと溶融点の範囲が少ないのです。でもっと安定した釉薬となると色々な柱を立てて溶融温度に幅を持たせるのです。

私共の釉薬は灰と長石で作っています。昔ながらの伝統的な釉薬です。灰といっても色々なものがあり、また種類によって成分が変わってきます。この京焼の灰は「樫」がいいとされています。酸化では黄色っぽく焼けます。柔らかなたまご色を作るにはこの灰が一番いいと思います。

今回この調合に藁灰を入れて見ました。藁灰は珪石分が他の灰より一段と多く含まれています。また石の珪石とは違った結晶体が有り、柔らかな質感を産みやすいとされています。

呉須の流れを止める方法は、長石分を増やす、硅石分で溶融点を上げる、カオリン成分で全体をマット化する、また呉須自体の溶融温度を上げる、などなど色々あるとおもいますが、今回藁灰を使って少し溶融点を上げてみたいと考えました。

さて、この調合で、今までの呉須の発色を残し流れを止めることができるでしょうか。結果は月曜日の朝、少しがんばっていきます。

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