窯出しです!久々の窯たきだったので、窯が出てきたら今している仕事が前に進んだように思います。焼きあげ作品は後日アップしたいと思います。内容は土の焼け具合もよく、陶主もほっとしている様子です。細工物は本当に時間がかかりますね。これから乾山写し「雲菊紋銚子」に赤絵を入れていきます。
コーヒーに! 「辰砂椿文マグ」
「辰砂椿マグ」のご紹介です。
雨が長く降っていますね。
工房の朝はコーヒーを淹れることからはじまります。工房にコーヒーの香りが漂って何とも気持ちのいいものです。
皆様はどんなカップでコーヒーをお飲みですか?私どもは陶器屋ですのでもちろん陶器のカップですが(^^)
口作りの薄さ厚さや、手に持った時の重さ軽さ、焼き込みの違いなど、チェック項目は上げるときりがないですね。
知人で喫茶店をされている方が、私どものマグカップを購入されてコーヒーを飲んだところ、いつも飲んでいるコーヒーが美味しく感じたそうです。そこで、お店で使っているカップをいろいろ出してきて飲み比べをされたそうです。そうしますと伏原窯のマグカップが一番美味しかったそうです。有名なメーカーのカップよりおしかったそうで、”不思議です!”と仰ってました。
手づくりの良さでしょうか。陶主の技でしょうか。先ほど上げたチェック項目とは違う、何かが美味しくさせているように思います。皆様、是非一度お試しくださいませ!
今日は窯焚き
土の仕分も仕事の一つです。クラブの方の使う土を小分けにして袋詰めします。画像(中)は乾山写し絵替わり飯碗の新作です。9月は飯碗特集を予定しています。こちらの絵柄は梅文と雲文です。よろしくお願いします!
昨日から焚いている窯が終わってから、陶主は菊形向付の型打ち用にろくろで鉢型のものを水びき(ろくろ成形のこと)しました。乾かないようにケースに入れて収納します。型打ち作業は後日です。
乾山陶器の窯焚きです
お早うございます。昨日から窯を焚いています。乾山陶器を始めて三年になり、いろいろな物を創ってきました。この窯にも細工物が多く入っています。汁次の形をそのままに小型にして醤油差し。手付きの銚子、などなど。7月、8月はこの細工物を作るのに費やされてしまいました。かなりの手間仕事になってしまいました。しかし以前作った品物より一段と良くなったように思えます。何事も経験です。経験なくして進歩なし、ですね。
今日は朝から台風の影響でこちらは雨模様です。それほど激しく降っていませんが、今夜から本格的になると聞いています。9月は防災月間です。今日も朝のテレビは防災グッズを紹介していました。阪神淡路の震災時と違って、かなりのレベルで防災意識が高まっていると思えます。最近私は意識して生活をシンプルにしようとしています。身の周りのものを整理し始めています。これもきっと防災にたいして自己防衛が働いているんだと勝手に思っています。自分にとって何が必要なのか、大切なのか、よくよく考えるようになりました。
今回の震災で「絆」という言葉が出てきました。これはいのちの繋がりを意味しているのでしょう。生きとし生けるもの、いやそれだけではなく私たちが生命と感じていないものも本当は深く生命循環にかかわり支え合っている、そんな深く尊いいのちが連綿として時空を超え繋がっていることに意識するようになりました。私たちは自然の恵み、恩恵を受け仕事をさせてもらっています。土、水、火。釉薬には木の灰が入っています。また色を出すのに金属を粉にして使っています。自然の5元素と言われるものを使って、心を表現し伝え合い、絆を築こうというのが、わたしの陶芸です。
雨がしきりに降りだしました。間もなく窯も1200度を超えだしました。昨日から続く窯焚きも佳境になってきました。今回は酸化焼きでじっくりねらしたいと思います。
窯詰め
釉薬の直しを終え、窯詰めです。窯詰めは下から順番に何を入れていくかを考えながら詰めていきます。焼く場所でも焼け方が変わってきますので、慎重に進めていきます。内容は 乾山写し絵替わり土器皿、乾山写し醤油さし、銚子、乾山写し松文茶碗、です。陶主明日は窯焚きです。
続、釉薬掛け
昨日からの釉薬掛けの続きです。土器皿の絵付けを終わらせ、釉薬の直しをします。指あと直しとか言いますが、釉薬をかける際に器を掴む部分に釉薬が付きません。その部分に後から筆で釉薬を足し、また付き過ぎている部分は鉋(削り道具)ではつったりします。釉薬をかけるのは瞬間技ですが、その後の直しは結構時間がかかります。
嫋やかなこころを
おはようございます。厳しく荒れた8月も後二日。今日の工房は朝から穏やかな日差しが降り注ぎ、蝉の声に癒されています。今年も何とか無事に夏を終えることができました。九月からは季節も変わり、年末に向けての仕事が始まります。いつものことですが、9月半ばにはお正月商品の下ごしらえをし始めます。今年は震災もあり経済が大きく落ち込み、皆様のこころも委縮しています。どの様な作品がお客様のこころに寄り添えるか、いろいろと考えながら下準備をしたいと思っています。
私は長く陶芸の道を歩ませていただきながら、常に思うことがあります。焼き物は単に使われる道具だけでなく、人の心の深層部まで繋がることのできる物だと考えています。よく私は「ハート・ツー・ハート」と言います。道具を超えた活きたこころとして通じ合うことができる物だと確信しております。
もう25年前でしょうか。私にとって大きなまた励ましのエピソードがあります。ここにきてまだ独立して間もない頃、展示会で一つのお湯呑を買われたお客様が、後日私の工房にやってこられ、「失明された友人に、買わせて頂いたお湯呑をプレゼントしたのですが、彼女が手のひらにそっとお湯呑をのせて、こんなにやさしいお湯呑があるのね、と言われた。」といいます。そして「心に釉薬の色も見える。」と仰ったと。私は何か自信を得たように思えました。間違いない、この世界(陶芸)には通じる道がある。この道を歩めば必ず伝え合う世界が生まれる。
今年は激動の年です。もしかしたらここからが始まりなのかもしれません。厳しく心が折れることが頻繁に起こるかもしれません。人は弱いものです。しかし人は心をつなげることで、柔軟に激動の波を超えることができると思っています。この時期こそ、嫋やか(たおやか)な精神が必要になると思っています。
工房の朝、静かに目と閉じ、祈りを捧げ、今日も丹田に力を入れ、仕事を進めます。
窯準備2011.8.29
窯焚きが見えてきましたね。一通りの作りを終え、久しぶりに窯を焚く準備に入りました。陶主は釉薬をかけ始めました。写真の豆皿は、新作のワラビ文豆皿です。少々、季節がずれてしまいましたが、よろしくお願います。私は乾山写し絵替わり土器皿の絵付けです。これは稲穂の図柄です。田んぼに水が溜まり、空が映し出されている風情でしょうか。
サラダを美味しくー「月白釉梅紋鉢」
「月白釉梅紋鉢」のご紹介です。
伏原窯の自然釉で優しく焼き上げた大鉢です。見込みから口元にかけて、白化粧を使い大きく梅の形に抜いてあります。全体に少し青味を帯びた釉調の中に、梅の花が浮かび上がってます。
柔らかい色調のお鉢なので、サラダのような色鮮やかなものや、ひじきやおからなどの煮物を盛っても綺麗です。食卓に一つ盛鉢をおいて、みんなで取り分けるてはどうでしょう。
乾山写し絵替わり飯碗-化粧掛け
乾山写し絵替わり飯碗のろくろ削り仕上げを終え、白化粧を使って景色を作っていきます。この白で作られたキャンバスに絵付けをしていくのが乾山陶器の面白いところですね。先日型越しをしました、「笹形小皿」を仕上げました。土器皿の下書きをし、絵付けに入ります。
秋の好日に使いたい器
乾山写し「菊図平向付」のご紹介です。
日差しが弱まり、季節の変わり目を感じます。これから、だんだんと秋の味覚もやってきますし、お料理が楽しくなりますね。
白化粧で丸く柔らかな菊を描き、葉を呉須と鉄でアクセントにしてあります。全体の雰囲気が柔らかく仕上がっています。見込みからのなだらから曲線が綺麗に出ていて、お料理が盛りやすいです。
秋野菜の里芋と人参を炊き合わせにして盛ってみたり、焼き穴子を盛ってみるのはいかがでしょうか?
新作箸置きー原型制作
新作箸置きを石膏型にするための原型を作ります。少し硬めの土で形どり、細かい部分を仕上げていきます。
大体、形になりましたが、気持ち小さいかな?という指摘が入り一先ず、ここで間を置きます。絵付けに入っていきたいと思います。
乾山写し絵替わり飯碗-削り仕上げ
陶主は乾山写し絵替わり飯碗のろくろ、削り仕上げです。私は先日の素焼きで焼きあがった型ものの型越しをしながら、昨日制作が決まった箸置きの原型制作です。
乾山写し絵替わり土器皿-化粧掛け
乾山写し絵替わり土器皿の化粧掛けです。予め割をつけたものに白化粧を施していきます。白い部分がキャンバスになるのでとても重要な作業です。昨日に引き続き、素焼きに撥水剤をかけ豆皿に絵付けをしました。夕方、箸置きの話になり、イメージがあるうちにということで形を出しました。椿と菊です。シリーズにできたらいいなと思いながら、まずは2種作りたいと思います。
今日は火曜教室
今日は火曜教室の日でした。大きな陶板を作ったり、組み物の変わり向付、普段使いのお鉢とみなさん、楽しんでおられました。この教室では3時にお茶を入れて、休憩をします。いろいろな話が飛び交いとても楽しいです。
仕事は素焼きをだし、撥水剤をかけたり、仕上げをしたりと窯焚きに一つ駒を進めました。
冷酒にいかがー乾山写しぐい呑み
乾山写し「絵替わりぐい呑み(立葵)」のご紹介です。
お盆も過ぎて工房は少し涼しい風が吹いています。夏の終わりを名残惜しみながら、立葵文のぐい呑みでいっぱいいかがでしょうか。取り合わせに秋の代名詞、菊の6寸皿を並べてみました。
乾山の絵柄でぐい呑みシリーズを作った中の葵紋です。白化粧のキャンバスの上に呉須と鉄絵で描いた葵紋はモノトーンですが、色合いを感じます。少し大ぶりの作りで口元は切り立っています、お酒の切れ味は抜群です。
今回は冷酒はいかがというご案内ですが、お浸しやイカの塩辛のような酒のあてを少し盛ってみてもいい感じに使えます。
時期を逸すれば
お早うございます。8月も20日を過ぎるとすっかり季節が変わり、蝉の声もミンミン蝉やツクツク法師に変わってきました。昨日、日本ミツバチの師匠がやってきて、今年は20リットル、30リットルも採れたといっていました。さっそく我が家の巣箱も採蜜しようということで、ネットを被り慎重に巣箱を開けてみましたが、これもなかなか難しいものですね。お盆過ぎに採ろうと言っていたのですが、どうも時期を外したようで、分蜂した後だったようです。そういえば一週間程前巣箱にたくさんの蜂が飛んでいました。分蜂しているのかな?と思ったのですが、こちらも忙しくしていたので、お盆が終わったのに延ばし、延ばしした結果だと思います。非常に残念です。スムシは入っていなくて助かったのですが、師匠はこれからまだ蜜をとってくるから、岸和田祭りあたりにもう一度見てみよう、と慰めていました。今年こそと張り切っていたのですが、まあ、一縷の望みを託して観察していきます。
何事もタイミングを逸するとダメですね。私たちの仕事も土の乾き具合を見極めて仕事を進めます。特に細工仕事は乾燥に注意をし、霧吹きなど使って要所、要所に適当な湿気を与え、その細工に遭った乾燥に合わせます。一個の品物なら乾燥の具合を時間に合わせて仕事を進められるのですが、数ものになると、全体を何日も同じ湿気で維持させなければなりません。新聞を湿らせて品物に被せたり、それをまたビニールで覆いかぶせたりと、全体を室で覆った格好にして、仕事を進めていきます。
土の接合は同じ固さでないと乾燥時にヒビが生じてきます。せっかく作り上げた品物が、乾燥と共に接合面に亀裂が入る。乾燥してしまうと後戻りできないのが陶芸で、悔しい思いに駆られます。
時間の流れをうまくとらえ、自然体に仕事が進むことを願って、日々是また精進です。今日もまた、よろしくお願いいたします。
乾山写し「絵替わり飯碗」続ろくろ成形
乾山写し絵替わり飯碗のろくろ成形です。絵付けは乾山写し雲菊文銚子の絵付けが終わりました。今日は養蜂の師匠がやってきて、巣箱を見てみることになりました。蜜があまり入っていなかったので収穫は先延ばしになりました。待ち遠しいです。
乾山写し「絵替わり飯碗」ーろくろ成形
乾山写し絵替わり土器皿、成形と雲菊文銚子絵付けの続きです。工房では秋の新作について検討中です。さっそく、葵紋飯碗のシリーズを作成することが決定しました。絵替わりで何点か新作飯碗にしたいと思います。陶主がろくろびきしているのが飯碗です。
乾山写し「雲菊文銚子」-絵付け
乾山写し菊桐文銚子の絵付けです。化粧の白い丸の部分が菊になります。周りに唐草、取っ手と注ぎ口に雲文を入れます。だんだんと持つところがなくなっていきます。骨折療養中のななちゃんです。狭いところでの生活ですが綺麗な目をしています。動物は強いですね。見ていてジーンときます。
乾山写し「絵替わり土器皿」制作
乾山写し絵替わり土器皿の制作です。用意しておいた赤土をたたいて成形していきます。絵付けは乾山写し醤油さしと同じく乾山写し鉋目皿角向付です。こちらは型成形に変えてから初の見本です。細かくいろいろな変更が入ってます。
涼を感じる猪口「麻の葉文大猪口」
そば猪口「麻の葉文大猪口」のご案内です。
白い肌に鮮やかな青で前面を麻の葉文様で描きつめた猪口です。今日本で一番白いと言われている九州の磁器土を使い、白磁の器のようにきりっと口元まで作り込んであります。そこにこの美しい白さに引けを取らない呉須(青い絵具)を使い、しっかりと焼き込みました。少し、熔けた釉薬が呉須を泣かせ(呉須のにじみを呉須が泣くといいます。)軽やかな器に、釉と溶け込んだ呉須が深みを出しています。
少し大ぶりの猪口は料理を盛るのも、猪口として飲み物を入れるにも使いやすいです。今の季節のおすすめは、オクラのお浸しのような緑を盛ると色が映えてとても綺麗です。また、ヨーグルトやアイスクリームなどデザートも美味しく頂けます!
乾山写しー土器皿土の用意
乾山写し醤油さしの制作を終え、土器皿の用意をやってます。土をねり、予め一枚分の分量を分けて、手で作っていきます。出来上がった醤油さしに絵付けをしました。描き落しをするので、素焼きをする前に絵付けを施します。
乾山写し醤油さしー化粧掛け
乾山写し醤油さしの口部分の取り付けの続きです。乾山写し雲菊文銚子の化粧掛けの続きをして、醤油さしの出来上がったものから割をつけ、白化粧をかけました。一つ雲菊文銚子の絵付けをしました。
66回の終戦記念を終えて
お早うございます。時間の経つのが怖いほど早く感じています。八月に入りお盆の支度をしなくてはと思っていたら、今日はもう藪入り。京都五山の送り火。いろいろなニュースに送り火も翻弄されたようです。まだまだ私たちが震災後の生活に軸を持っていないことの証しだと思います。国会もなにやら遅きにしした思いがありますが、ようやく動きがでてきたかな、そんなことを思うと、「甘い!」とお叱りを受けそうですが。しっかりとした方向と迅速な行動を期待したいと心底思っています。
八月に入って世界経済がガタガタと震度8レベルの強震に見舞われました。以前から指摘されていたことですが、いよいよマネーの崩壊か?と思わせる事件が続きました。戦後がいつの間にか戦前になっている、そんな思いに駆られています。昭和大恐慌、戦前とは仕組みや構造が全く違った世界情勢ですが、結局リーマンショックから三年、状況が好転したかと言えば、むしろマネーの増発で各国はインフレに悩ませられるようになってきました。各地で暴動が金髪に起き、方向性のない行きづまった状況が今も事態を深刻化させています。リーマンショック後アメリカは巨額なマネー、国債を世界にばらまきました。そのマネーで中国や後進国がGDPを上げてきました。中国経済はバブル化し、その発展を加速しなければ経済は持たなくなってきました。その歪みの象徴が高速鉄道の事故だと思います。アメリカの国債の格付けが下がることと、あの事故とは深い因果関係があると思っています。
デフレに悩む日本でさえ「金」ゴールドのニュースが流れ始めました。金の価格が史上最高値を出した。それって市場経済に対する恐怖心の現れでしょう。ドル安やインフレに対するヘッジだけが要因ではなさそうです。どうも事態は深刻になってきたように思います。こんな心配当たらない方がいいに決まっているのですが、今年後半年末にかけ、八月に起こった事態がどのように推移意していくのか、心して注視したいと思っています。
明治の先代方もいろいろな苦難を通り越して、立派な作品を世に残してこられました。時代が変わろうとも人のこころは変わりません。いつもいつもこの原点を見つめて、私たちの仕事を進めて参ります。
乾山写し醤油さしー口部分接着
乾山写し醤油さしの口部分、取り付けです。付けた後に、口先を仕上げます。乾山写し雲菊文銚子は割をつけ、化粧をかけました。化粧の白が入るとイメージが持ちやすくなりましたね。
夏の”そば猪口”特集です
そば猪口特集
お盆が過ぎ、体も暑さに慣れてきたころでしょうか?また、少しバテ気味の方もいらっしゃるかもしれませんね。我が家はお蕎麦の回数が増えていますが、皆様はいかがでしょうか。きちんと食べてますか。
今回は暑い夏に使いたいそば猪口をセレクトしました。
まづ一つ目は「アザミ文猪口」です。野の花で人気のある花ですね。工房の周りでもよく見かけます。花、葉ともに個性的で少し痛かったりして、魅力的な花です。この猪口は伊万里中期のものの写しです、今の世に作ることで、先人のアザミを思う気持ちが伝わってきたように思います。
少し小ぶりのそば猪口です、中央にアザミの花を描き呉須線で空間を占め、シンプルで使いやすい猪口に仕上がっています。
こちらは「竹文猪口」です。
手入れされた竹林は暑い日差しを妨げ風が通り、涼を感じますね。
この猪口は竹を図案化したもので、伊万里の写しです。竹を柵のようにクロスして対極に一直線の幹を入れた斬新なデザインです。少し細長い形は竹の節を連想させます。手に取った感じは持ちやすく、そば猪口としてお使いになるのもよし、お酒を注いでみるのもよしです!
人気の「なでしこ文猪口」です。こちらの猪口はなでしこファンがいるのか、人気があります。伊万里後期の猪口の写しです。なでしこの花を散らした背景に弧線地紋で描き埋めてあります。この弧線地紋はなでしこの葉の変形という話もあります。前面に呉須(青い絵具)で描かれた青い器は見た目にも涼しげで、その中になでしこの花が可愛らしく見受けられるところが魅力なのかもしれません。器の中を覗くと、見込みに小さな松竹梅を描いてあります。食べ終わった後の絵の楽しみも潜んでいます!少し大ぶりの猪口なので、そば猪口以外にも、一品盛ってみたり、アイスクリームなどデザートに使ったりしても楽しめます。
普段使いのお皿「淵呉須6寸皿」
皿 「淵呉須6寸皿」のご紹介です。
毎日のお皿と言いますと、やはりシンプルで飽きのこないものがいいですね。
この6寸皿は口元に一本淡い呉須(青い絵具)線をいれて焼き上げた一枚です。窯の中で焼きこまれた呉須線は、釉薬に溶け込みながらにじみ全体の優しい雰囲気を醸し出しています。信楽の土を使いざっくりとした感触の残る高台(裏側の器の足部)も魅力的です。
大きさは約20センチ、手のひら大で使いやすいサイズです。少し深さがあるので、見た目より盛ることができ、お汁のあるものも入ります。
色合いが優しいので、器の取り合わせも気を使いません。朝食にスクランブルエッグとトースト、ランチに焼飯、夕食に魚の煮付け等など、洋食、和食を問わず、毎日使うのにおススメのお皿です!
団扇形向付ー原型完成
乾山写し「雲菊文銚子」の取っ手付けです。画像は紐状に伸ばしているところです。写真では簡単そうに見えますが、綺麗に癖を付けずに土を紐状にするのは難しいです。団扇形向付ようやく完成です。作り直し前と比べて軽量感を出し、細部修正を入れ、改良しました。乾燥させて素焼きします。
団扇形向付ー原型制作
先日、お客様が呉須千鳥文蓋向付をセット購入され、桐箱をご要望されましたので、箱屋さんに作ってもらいました。出来上がってきた箱に、箱書きをし判を押し、和紙をかぶせ真田紐で結んで桐箱のセッティングを終えました。お客様の来訪を待ちます。団扇形向付は大方仕上がってきました。明日、最終の仮越しをして様子を見たいと思います。骨折療養中の菜奈子です。獣医さんに絶対、絶対、絶対安静と言われており、囲いから出してあげれません。早く治ってほしいと祈るばかりです。