工房から思う、7月7日

お早うございます。今日は7月7日、七夕ですね。あいにく雨模様で、といっても、この時期青空を仰ぐ方がまれなのですが、一応常套フイレーズを使ってみましたが。

今年の梅雨は局地的に大雨を降らしています。今まで何ともなかった空が突然大雨になるというケースが多く見られます。一瞬にして目の前のものが変わる、普段の有り様が突如として危機に陥る。震災以後多くのものの価値観が変わりはじめました。
安全、安心の「神話」好きの我々は日々のリスク管理は大の苦手。親方日の丸にどっぷり浸って、みんなでリスクにふたを閉め、リスク解決を先送り先送りにして、どこか心に不安を抱きながらも今日まで過ごしてきましたが、とうとう来るべき時が来たように思います。

今、政治のダイナミックな力が必要とされる時に、私たちが見る政治家の姿は不安定なトンチンカンな絶望的な国会の姿です。それは国民の不幸、世界の不幸、人類の不幸です。そんな姿を見せられて、国民は憤りを通り越し、やり場のない悲しみに陥ります。被災地の方々に「頑張ろう。」なんて言えない。頑張るのは私たちであって、政治家のみなさんじゃあないのでしょうか。

日増しに明らかになる、原発、放射能汚染を見ていると、心から憤りを感じます。安全神話が作られた過程を報道番組で見聞きいたしますが、私が幼いころから始まった、また小学校でも教えられた、原子力の平和利用という政策を推進していくのに都合よく、プラス安全神話が作られていく。今回東電関係者が発した、想定外という言葉に神話の空しさ、関係者及び政治家の自己保身、国民への偽りが、この期に及んでもなお、という思いでいっぱいになりました。かの大本営発表となんら変わりがない。戦後66年、日本は変わったのか、堕落したのか。問われるのはこれからの私たちの行動だと肝に銘じております。

工房から思う、7月7日

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火曜教室、新作「菊形豆皿」型制作

今日は火曜教室の日でした。先週、中止になった振替教室です。写真の陶主は生徒さんの茶壺に釉薬をかけています。黒い釉薬(白釉)ですが焼くと白く焼けてきます。この後、胴の部分に飴釉をかけて、白釉と飴釉の掛け分けにしました。私は昨日の菊形向付の口元の切り込みをもう少し深くし、終わりました。それから、菊続きで、新作「菊形豆皿」の型を作り出しました。


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乾山写し鉋目皿ー型作成、「菊形向付」ー原型完成

陶主は乾山写し鉋目皿の型作成の続きです。私は菊形向付の菊弁が大体仕上がったので、陶主に土台と引っ付けてもらいしました。ようやく完成です。明日、もう一度切り込みを確認して乾燥させます。


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「菊形向付」原型制作ー菊弁彫り

陶主は貝塚市山手公民館、陶芸教室へ指導に行きました。私は「菊形向付」の菊弁彫りの続きです。大分形が出てきました。明日は口元に切り込みを入れていきます。

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~貝塚市山手地区公民館・陶芸クラブのご案内~
公民館が設立した時から続いているこの陶芸クラブは昼の部と夜の部の2教室があり、それぞれ伏原(陶主)の指導の下、楽しく作陶に励んでいます。窯や釉薬などの設備も充実しており、全くの初めての方から陶芸の魅力に取りつかれた方まで幅広く、遊ぶことができる自遊空間です。興味を感じた方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

毎週金曜日   13:30~16:00(昼の部)
19:00~21:00(夜の部)

部費は3か月で1万円です。

お問い合わせは貝塚市山手地区公民館までお願いします。 電話:072-446-0090

角皿の型仕上げ、「菊形向付」型制作

陶主は角皿の土台と型部分を接着し、形の点検と仕上げをしました。私は京焼「菊形向付」の菊の切れ込み部分を彫り、一度仮お越しをして様子を見ました。大体の感じはいいようなのでみこみ中央部分まで切り込みを入れ、菊の形を仕上げていきます。陶主にろくろで土台を作ってもらい、接着するための内側をほって準備しました。


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6月を終えて

お早うございます。今日で6月も終わります。今年も半年が過ぎました。3月11日の大震災を経験し、私たちの国、また国民の意識が、今までとは違った次元に突入した思いです。

一昨日工芸店様に見本を持って出かけました。そこでいろいろなお話を伺いながら、厳しい時代に入ったな、と実感いたしました。経済の停滞が著しく、かつてないほどの厳しさを仰っていました。

経済が一時的でも仮死状態では、窒息死してしまいますよね。いつまでもつのか。じわじわとボディーブロウが効き始めてきます。この夏が正念場でしょうね。そんなことを思いながら、見本のダメ出しを聞き、次の時代に残っていけるにはどうしようか、いろいろ考えを巡らしていました。

私たちのような仕事は、細々であろうがどうであろうが、コツコツと作り続ける事が勝負のカギになります。この時代、あの時代に合った、こころの形があるはずだし、それは必ず人の心をつなぐ物であると確信しております。私たちが生きた時代の証し、心の形は、次につながるものだと思います。

さて、今日も仕事を始めます。

6月を終えて

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乾山写し「鉋目皿」ー原型制作、「菊形向付」型制作

昨日は工芸店様に打ち合わせに行ってきました。いろいろと変更事があり、工房は再制作に入ります。陶主は角皿の原型が大体終わり、土台を作りました。それから鉋目皿の型を作り出しました。私は「菊形向付」の菊彫りです。


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夏に向けて

お早うございます。季節が目まぐるしく変わっていきます。6月にはあまり経験したこのとのない異常な暑さになっています。皆様お変わりありませんか?節電や何やかやと普段の夏ではないようで、暑さ対策には十分気をつけなくてはいけないようですね。大雨や突然の猛暑の中、連日報道される大震災の状況や原発事故収拾の遅れに、何とも言いようのない政治に対する憤りを感じている毎日です。

夏になるとどうしても前の大戦の事やそれにまつわる歴史観を考えてしまいます。世界から見える現状の日本、近代史における日本、日本がこれから世界に何ができるのか、、、、、。大きなテーマですが日々コツコツと積み上げていく仕事のように思っています。

陶芸界の諸先輩方も激動の時代を生きながら作陶に思いを込め、日々戦ってこられたことと思います。今世界は金融問題をはじめエネルギー、食糧、水、の争奪戦が繰り広げられています。アメリカ発のサムプライム危機はますます混迷を深め、QE2という金融緩和政策で後進国はインフレ、ついに食糧自給が困難になってきました。この夏、もしくは秋にもブラックマンデイの再来がささやかれ出しています。日本、アメリカ、ヨーロッパ、同時国債暴落なんて、いつかの戦前のようになってくるのではないでしょうか。

戦後66年。この夏は厳しい、また試練の季節かもしれません。覚悟を決めてかかっていきたいと思っています。

夏に向けて

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角皿の新作ー原型制作、「菊形向付」割り付け

このところ急に暑くなり、わんこ達も少々ヘバリ気味です。仕事ー陶主は新作、角皿の型を作っています。銘々皿の大きさで考えています。私は陶主が仕上げた「菊形向付」に割をつけ、細分割して菊の割れを彫っていきます。途中、型が乾いてきたのでろくろから外し内側を彫ってもらいました。細かい作業になりそうです。

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HPリニューアル企画ー全品送料無料!←終了しました

終了しました!有難うございました。

【リニューアル企画 その1】~全品送料無料!~

全品送料無料です。一つだけ欲しい方にも朗報、ぜひこの機会にご購入下さいませ。

 期間は 7月7日(木)PM6時 までです。
 期間中、おひとり様一回限りとさせて頂きます。
どうぞよろしくお願いします!

t20110624-1.jpg【リニューアル企画 その2】~お買い得値引き~

今回3点のお値引をご用意しました!

1点目)以前に通販で人気が出ました「花マグ」です。
ページのリニューアルに付き、ホームページでも販売することになりました!
ちょっと一息のお供にどうぞ。

「マグカップ 花文マグ」 のページへ→

   

t20110624-2.jpg2点目)「梅紋湯呑」
乾山の土を使い、白化粧で梅の花をざっくりと愛らしく表しました。
自分用に、またはペアーで、プレゼントにもいかがですか。

   銹絵染付白彩梅紋湯呑(小)ページへ
   銹絵染付白彩梅紋湯呑(大)ページへ

    

t20110624-3.jpg3点目)「椿文湯呑」
同じく乾山の土を使い、白化粧でふくよかな椿文を描きました。
自分用に、またはペアーで、プレゼントにもいかがですか。

   銹絵染付椿文湯呑(小)ページへ
   銹絵染付椿文湯呑(大)ページへ
    
 期間は 7月7日(木)PM6時までです。
 この機会に是非お買い求めくださいませ!

t20110624-4.jpg【新作のご紹介】京焼 波千鳥文小皿
「京焼 千鳥紋小皿」
波打ち際を水遊びする千鳥を表面、裏面と前面に絵付けしました。
愛らしい小皿を食卓にどうぞ!

 京焼 千鳥紋小皿ページへ

2011年6月焼き上げ作品

乾山写し「銹絵染付鉋目皿」ー絵柄はつつじ、蔦、牡丹、百合、立葵です。

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乾山写し「銹絵染付絵替わり醤油さし」ーいつものことながら写真を撮り損ね、5つの絵替わりだったのですが、写真はこの2つです、菊と蔦です。

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2011年6月焼き上げ作品

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京焼「菊形向付」原型制作、乾山写し「銹絵染付鉋目皿」上絵付け

陶主は京焼菊形向付の原型制作です。土を塊にして形を出していきます。私は先週末に焼いた鉋目皿が焼きあがってきましたので上絵付けです。つつじと牡丹と百合を描いていきます。


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窯焚き

陶主は窯をたいて書類の整理をしていました、私はホームページの引っ越し作業です。そろそろ大詰めになってきました。今日またささゆりのつぼみが開き始めました。ささゆりはどんな角度からみても綺麗ですね。

伏原窯日記23年6月18日伏原窯日記23年6月18日

窯焚き

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窯詰め

今日貝塚市山手公民館、陶芸教室に指導に行きました。帰ってきてから昨日の窯詰めの続きをし、夕方から火を入れました。内容は乾山写し「錆絵染付鉋目皿」、「錆絵染付白彩藤文向付」見本、「錆絵染付菊桐角向付」見本、「錆絵染付絵替わり醤油さし」です。ささゆりを美しく撮るかと陶主と何枚かとりましたが、やはりカメラ歴の長い陶主の方が綺麗に納めますね(^^)

伏原窯日記23年6月17日伏原窯日記23年6月17日

窯詰め

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制作動画 乾山写し「花文小皿」ー化粧掛け

陶主による、乾山写し「花文小皿」の化粧掛けです。ろくろで成形し、輪花をとって仕上げた「花文小皿」に筆を使って化粧を付けていきます。この段階で素焼きをし、本焼きをし、上絵具の緑で彩ります。まだまだ完成半ばです。

「花文小皿」完成写真はこちら→

乾山写し「花文小皿」「松図茶碗」化粧かけ、施釉

私は素焼きをだし、撥水剤を掛け、あがった素焼きに少し傷があったので、新たに絵付けをしました。陶主は乾山写し「花文小皿」と「松図茶碗」に化粧をかけ、素焼きをだし撥水剤を付け、釉薬を掛け始めました。リチャード・ウィルソンの乾山全集が届きました!写真はあまりきれいではないですが情報量が多く、以前に大阪市立図書館で借りて気になっていた図録です。新作に活かしたいと思います。今日、ささゆり咲きました!優しい香りが工房に漂っています。

伏原窯日記23年6月15日伏原窯日記23年6月15日伏原窯日記23年6月15日

伏原窯日記23年6月15日伏原窯日記23年6月15日伏原窯日記23年6月15日

工房サロン的ー火曜教室

今日は火曜教室の日でした。火曜教室から旅行に行く話で盛り上がりました!伊万里の方がいいか、九谷の方がいいかと。。。温泉有り、美味しいもの有り、旅行は計画が楽しいですね。実現してくれると嬉しいな、と期待しつつ。写真は生徒さんの銹絵雪笹手鉢に仕上げの雪(化粧)をかぶせます。綺麗に雪が出るといいですね。その後、乾山写し「花文小皿」に化粧をかけました。


伏原窯日記23年6月14日

工房サロン的ー火曜教室

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素焼き窯詰め、乾山写し「銹絵染付松文茶碗」削り仕上げ

今日は朝から灯油窯で素焼きの窯詰めをし窯をたきました、仕事は乾山写し「銹絵染付松図茶碗」の削り仕上げです。私は、乾山写し「花文小皿」の輪花を取るための割り付けをし、ホームページの入力作業です。

伏原窯日記23年6月13日伏原窯日記23年6月13日伏原窯日記23年6月13日

乾山写し「花文小皿」削り仕上げ、「錆絵染付白彩菊桐文角向付」下絵付け

陶主は乾山写し「花文小皿」の削り仕上げです、私は顧客情報の整理をし、昨日化粧をかけた「錆絵染付白彩菊桐文角向付」に同じく桐の型紙で下絵付け?というのでしょうか。鉄絵具と呉須で抜いていきます。


伏原窯日記23年6月11日伏原窯日記23年6月11日伏原窯日記23年6月11日