窯詰めー2011.9.30

今日は公民館陶芸教室の日でした。近々公民館祭があるらしく、生徒さん方は忙しく最終仕上げを行っているそうです。陶主が帰ってきてから、窯を詰めました。内容は京焼四方小皿、乾山写し絵替わり飯碗、夕顔文向付見本、同じく飯碗、京焼団扇形皿です。
絵付けは大鉢に大唐草を描きました。外側だけかいて一度焼きます。


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~貝塚市山手地区公民館・陶芸クラブのご案内~
公民館が設立した時から続いているこの陶芸クラブは昼の部と夜の部の2教室があり、それぞれ伏原(陶主)の指導の下、楽しく作陶に励んでいます。窯や釉薬などの設備も充実しており、全くの初めての方から陶芸の魅力に取りつかれた方まで幅広く、遊ぶことができる自遊空間です。興味を感じた方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

毎週金曜日   13:30~16:00(昼の部)
19:00~21:00(夜の部)

部費は3か月で1万円です。

お問い合わせは貝塚市山手地区公民館までお願いします。 電話:072-446-0090

京焼「団扇形皿」ー最終仕上げ

工房は窯詰め前の作業です。京焼団扇形皿に鉄絵で持ち手の部分を色付けし、唐草文をかき落しました。茶が入ると引き締まって団扇らしい感じがしますね。陶主に釉薬を掛けてもらって完成です。夕顔文シリーズのぐい呑みの化粧掛けが終わりました。こちらは今回の窯には入りません。明日は窯詰めです。


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施釉について

秋の好日が今しばらく続いています。朝犬を連れて散歩に出るのですが、峠から見る空は雲一つない青空、犬たちも喜んでいます。誰だって気持ちのいい天気はいいものです。

工房は明日夜から窯を焚くので昨日から釉薬を掛けています。ここ何年かは古清水、仁清、乾山陶器を主に制作しているので、釉薬の種類も透明釉だけになります。窯は酸化焼き。ここでの釉薬はかなり薄く掛けます。ちなみに一般の釉薬の厚みは一ミリくらいが目安ですが、所謂瀬戸でいう「水薬」というものなんでしょうが素地が透けて見えるくらい薄くかかる場合もあります。その施釉は案外難しくきちっとした段取りでこなさないとうまく掛かりません。

私どもの釉薬には少し「ふのり」を入れます。「ふのり」って、なに?海藻です。昔はよく漆喰に入れたり、洗濯のりにも使われたり、また食用にも使われていました。今ではかなり貴重品になりました。この業界では工業化学のりを使用するところが多くなっています。水間焼伏原窯は伝統を重んじる工房なので、一々の材料は昔ながらの製法で出来上がったものを使うようにしています。また、釉薬は天然灰を原料にしているので、布海苔は欠かせません。布海苔の量で釉薬のとろみが変わり、水との割合で濃さを調整します。釉薬をうまく掛けるには、布海苔の調合が決め手になります。

少し秘伝っぽいことを書きますが、{辰砂釉}は二重掛けで色を出すのですが、ベースになる釉薬と上から掛ける釉薬の布海苔の調合が変わります。微妙な事なのですがそこの感覚を捉えると、二重掛けはうまくいきます。しかしこれは天然灰を主成分にした調合でしかうまくいきません。

伝統を守っていくにはつらいご時世になりましたが、ま、がんばっていきましょう。今日は新しい作品も素焼きが出来たので、期待して釉薬を掛けてみましょう。

施釉について

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窯準備2011,9,28

今日は釉薬をかけ、指あとを直しました。明日、今日素焼きした分に釉薬をかけて、窯詰めです。作業中に工房犬ななこが陶主の邪魔をしに来ました(^^)邪魔ですが、可愛かったりします。


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窯準備2011,9,28

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夕顔文ぐい呑みー化粧掛け

夕顔文シリーズのぐい呑みに白化粧※をかけました。今日は火曜教室でしたので生徒さん方がこられ、作陶に励んでられました。生徒さんの一人が上絵を希望されたので、私も生徒さんと一緒に絵付けを進めました。

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※白化粧とはー粗悪な土に白い土でコーティングすることで高級感を出す行為、時代と共に化粧を用いて装飾的な技法が発展してきた。各国において、その地域的な要素が強く白い化粧の上に鉄絵で文様を描いたり、その化粧を乾燥時に掻き落したり、器胎にダイレクトに模様を付けること。作り手に取って気持ちを直載的に表現できる技法のひとつとして古くから描く窯で発展してきました。化粧技法は奥深いのでまた一つづつ例を挙げながら説明いたします。

夕顔文ぐい呑みー化粧掛け

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ブルーマンデイ、今日は早々に寝るのが一番!

こんばんは。連休明け、今日は頑張ってみましたが、どこかブールーマンデイでした。疲れが取れない状態で、処理する懸案が山積み。この時期、シルバーウィークはいらないじゃないですか。ね!ここ泉州はこの時期祭りモードで、それでなくても騒がしく心が落ち着かない。貝塚山手地区公民館陶芸クラブも展示出品が大詰めを迎え、日曜日も要請を受け指導をしました。何か気が抜けないですね。ま、今日は早く寝ようかな。

きっと、それが一番いい。

徒然に

こんばんは。シルバーウィークも今日で終わり。前半は台風の影響で災害もあり厳しい日が続きましたが、後半はいいお天気にも恵まれ行楽日和になりました。またお彼岸には人々も集い、親交を温めたことでしょう。しかし最近の日本人はどうも天地和合の意味を忘れているのではないだろうか。天の気、地の気。いろいろな解釈もなされるでしょうが、天の気の一つに先祖の加護、光も含まれるのではないでしょうか。現世で生きる我々に天の気が降り注いでいます。天地和合。彼岸にはそんな意味があるのではないでしょうか。昼夜の時間がちょうど重なる。時間もまた和合している。

今年は多くの命が亡くなりました。これからまたどのようになるか、地上では不安な日々が続きます。亡くなった命に対して私たち何をしなければならないか。大きな課題が残されているのですが。

明日からまた新たに気持ちを入れ替え頑張っていきましょう。世界の経済が日本が連休になっている時にいつも大きく動く。週明けブラックマンデイにならないことを祈りつつ。

徒然に

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夕顔文飯碗ー化粧掛け

今日も化粧掛けの続きです。同じく夕顔文で、こちらは飯碗です!そのあと、私が仕上げた団扇形皿の手直しをしてもらいました。大きな鉢は、大唐草を絵付けする予定です。大まかな割り付けの作業中です。


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夕顔文飯碗ー化粧掛け

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彼岸の殺生

こんばんは。今日は台風一過の初めての晴天。朝から気持ちのいい青空です。先週から三連休が続きシルバーウィークのまっさかり。今日はお彼岸とあってか、村は里帰りでプチ賑わいです。一族が集まり秋の青空の元先祖を愛おしむ。いい光景ですね。で、

我が家も御多分に漏れず嫁に行った末っ子も帰ってきて、孫が二歳の誕生日。みんなで大いに祝おうということで、私、次女、孫の9月生まれが、合同誕生会を催すことになりました。熊取のケーキシェフにオリジナル誕生ケーキを作ってもらい、来客も含め大いに楽しむことができました。ちなみに私56歳になりました。いつの間にかおじいちゃんと呼ばれています。本人自覚ありませんが。

で、今日は台風一過。いよいよタイミングとしてこの晴天にしか採蜜ができないと判断しました。8月に一度トライしましたが、分蜂の後で師匠曰く、岸和田祭りぐらいがちょうどいいかも。先週は台風の影響もあって雨が続き蜂も活動停止が続いていました。その後最初の晴天。タイミングはここしかない。

着替えをしました、すたっふMも張り切っています。蜂にとっては暴力の何物でもない。皆殺し、それも何か月もかけて作ってきた自分たちの生命体を理不尽にぶっ壊されるのですから、蜂は騒ぐは騒ぐ。ああ、私のどうしようもない業をお許しください。

で、今年は念願の蜜が約2リットル位採取することができました。以下、写真で以下、写真でごらんあれ。


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彼岸の殺生

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「夕顔文向付」化粧掛け

今日はお昼から蜂蜜を収穫しました。昨年はあまり取れなかったのですが、今年は去年に比べればたくさん採れました。嬉しいです!仕事は「夕顔文向付」化粧掛けの続きです。乾かないうちに葉に葉脈を入れて完成です。乾山写し「花文小皿」が焼きあがりました。


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「夕顔文向付」化粧掛け

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煮物が美味しくなる季節「ハート形深鉢」

b-hati7-1.jpg「刷毛目ハート形深鉢」のご紹介です。

今回の台風は大きな被害が出ましたね。皆様ご無事でしょうか?急に涼しくなりました、工房は少し肌寒いほどです。食欲も結構、出てきますね。暖かい食べ物もとても美味しくなってきました。
ハート形深鉢の刷毛目は少し緋色が出て温かみのある色合いで、特にこの秋口にはとても綺麗に見えます。秋ナスの煮物やお豆さんの焚き物を盛ってみてはいかがですか。私のお勧めは冬瓜とお揚げの煮物です!この季節、冬瓜美味しいですね。

「刷毛目ハート形深鉢」のページへ

泰然自若には程遠く

こんにちは。12号、15号と大型の台風が各地に大きな爪痕を残していきました。連日災害の様子が報道されていますが、気が休まる状態にはなれません。特に二次災害が起こる地域の方々は、この雨は不安でたまらないでしょう。報道を見て祈るしか方法がない私ですが、みんなで心を添わせていきたいと思っています。

最近日本人のこころが変わったなと思うようになりました。10年前、20年前のことを思うと大きく変化したと感じています。その当時描いていた夢は時間の経過とともに潰えた。右肩上がりの経済で成り立いた生活設計が、この20年以上に及ぶデフレですっかり様変わりしてしまいました。気が付けば国も個人も膨大な借金だけ。国債はとうとう危険水域をはるかに超え、警告ブザーが鳴りっぱなしの状態です。震災以後復興景気が期待されたが、この円高ではどうしょうもない状態です。財政再建が求められていますが、どのタイミングで消費税が上がるか。上がれば急速に景気が落ち込むでしょう。経済が今の自然災害に似た様相を呈してきました。津波、豪雨、深層地滑り、自然ダムの決壊。

結局世界経済が行きづまったのでしょう。20世紀はここで世界大戦がおこったのですが、それは人類の英知を振り絞っても何とか避けなければなりません。アメリカやヨーロッパ、また日本といった先進国の状態はすこぶる悪い。きっと経験したことのない状態かもしれません。そんな不安が付いて回ります。

さて、さて、目を外にばかり向けていると不安材料が多く、自分の位置も見失いがちです。心を落ち着かせ、泰然自若。工房で朝一人瞑想するのも一考かとも思います。微動だにしない心を培っていきたいものです。今日も仕事がんばろ!

泰然自若には程遠く

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雑用に追われ、轆轤が遠い!

こんにちは。台風の影響で今週も各地に大雨が降るようです。和歌山の熊野に出来た自然ダムが間もなく満水になるということです。土石流で川下の村が大きな災害に遭う危険が増しています。どうにかならないものかという思いでいます。深層地滑りの危険が各地にあるようです。災害の年と今年初めに言われていましたが、次から次に出てくる想定外の出来事に、多くの方々もどう対処いいのか不安でいっぱいでしょう。

今週は敬老の日やお彼岸、秋分の日で世間はお休みも多いのですが、工房はそんな流れとはとんと関係なくいつものように仕事をしています。工芸は基本、手を休めてはいけないと考えています。手作りですので、休みなくコツコツと進めていくのが最良だと思っています。昔は月に二回程度の休みを取っていたのですが、今はやはり週に一度は身体も休めようと思って実行しています。気持ちをリフレッシュさせながらモチベーションを長く持続させる方法は、各自いろいろ工夫もいるのですが、私の場合親のことや家庭の事のもろもろも多く、どこかに出かけるとかなかなかできない状態です。とりあえず身の回りの掃除、整理にいそしんでいます。すたっふMさんは天然酵母に凝っていて、日曜日には朝からパンを焼いているそうです。ゆえに月曜日は手作りパンやスコーンがおやつにでてくる。そこに今年こそはとれとれの蜂蜜を加えたいと思っているのですが。

今日はなんか取りとめのない内容になっていますが、時間が迫ってきたのでこれにて。仕事、がんばろ!

雑用に追われ、轆轤が遠い!

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京焼四方小皿ー四方カット

四方小皿の削りを終え、四方のカットに入ります。このカットは削りと同じくらい時間がかかるそうです。この形になったらお馴染みの四方小皿ですね。絵付けは笹形小皿です。呉須は明るい呉須を使いました。口元に茶が入るのですが素焼きをしてからにしたいと思います。


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京焼四方小皿ー四方カット

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乾山写し絵替わり飯碗-絵付け

陶主は京焼四方小皿の削り仕上げです。この四方小皿は、 四隅をカットしてあるせいか、よく型で作っているのかと聞かれます。この四方小皿はろくろで華奢にひくこと、そして4隅をカットしたことで出てくる軽やかさがいいところです。型で作るとどうしてもその部分は出てこないと思います。そこに四季の絵柄が描かれてある盛り沢山なところが魅力なのではないでしょうか。絵付けは乾山写し絵替わり飯碗です。呉須と鉄絵で描いていきます。ざっくりとした絵付けです。


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新作アップしましたー「乾山 松図茶碗」

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新作、乾山写し「松図茶碗」焼きあがりました!

制作工程はこちらから→
 

ようやく秋の風情が出てきましたね。工房ではもう年末仕事です。
さて、この松図茶碗はやはり何といってもこれからの季節にぴったりな器です。内側、外側前面に松林で覆われ、冬の松林を感じさせる焼けに仕上がっています。

少し寒さが感じられてくるころは炊き合わせを盛ったり、ふろふき大根などはいかがでしょうか。 美味しい蕪の出回る頃には蕪蒸なんかもいいですね。
松図はオーソドックスな絵柄ですので時期も長く使え、飽きがこない一品です。

乾山写し「松図茶碗」のページへ

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白磁の出番ですよ

こんばんは。日中は蒸し暑さが残りますが、やはり夜になるとひんやりとした秋の風が部屋に入ってきてほっと溜息が出ます。部屋のどこかにいるのでしょうか、こおろぎや鈴虫の音が心を癒してくれます。

一昨日は満月でした。ラジオで中秋の名月と言っていたのですが、どうも季節感が合わないような気もします。朝夕の散歩道に萩が満開に咲いていました。ススキはまだまだ穂も出ていない状態で、この時期ではねぇ、お月様にお供えしたくてもできません。どうも季節感がうまくマッチングしていません。新暦で暮らしながら旧暦で暦を味わう。日本情緒は旧暦で、普段は新暦で。日本人は複雑に季節をコーディネートして暮らしています。ややこしいですね。ちなみに今日は立待月。昨日はいざよい(16夜)月。私はいざよい月が一番好きです。この月に似合う器が私の目指すところです。満たされていないところがかっこいい。食器の原点かもしれません。

そう、もちろん日本の器には季節があります。9月、この時期どの様な器が似合うのでしょうか?難しいところですね。夏と秋の中間でこれという器が見当たりません。染付なら月と兎、撫子紋、秋の七草、等々。でもね、それならお彼岸が過ぎてからで十分な気もします。9月は暦術から言えば土用にあたります。色は黄色。秋は白。器選びから言うと、もちろん私の独断と偏見ですが、侘び寂びた白磁です。李朝があるならそれに越したことはありませんが、伊万里でもいい。存在の薄いさみしげな器。

26年前ここに引っ越してきたとき、縁の下で見つけた白磁の花瓶があります。薄ネズミ色で焼けが甘く、お!李朝では?と思わす風情がある。秋になりススキを投げ入れたら、これが似合う。縁側に家内が作ったお団子を供えてみる。我が家のお月見にぴったりと嵌った。裸電球の明かりが障子に映え、奥の部屋から幼い子供たちの声がする。庭で鈴虫が泣いている。ゆらりゆらり山から満月が上がってくる。何とも贅沢な満たされた時間がそこにはあった。懐かしいな。

白磁の出番ですよ

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京焼四方小皿ーろくろ制作

工芸店様で人気が出ました京焼四方小皿の追加制作の続きです。陶主は土を練り、ろくろ制作に入ってます。陶主が使っている道具はトンボと言ってお皿の大きさを計るさしのようなものです。形がトンボの様だから「とんぼ」と言います。そのままですね(^^)私はこの葉形皿の型起こしです。小さいので乾きが早く、最初に起こした分から削り仕上げをしました。


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京焼四方小皿ーろくろ制作

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2011年9月焼き上げ作品ーその2

乾山写し「松図茶碗」です。HP新作です。よろしくお願いします!これから秋、冬の季節にピッタリな器です。前面に松林で囲んだ図柄は趣があります。

乾山写し「松図茶碗」のページへ

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乾山写し「雲菊文銚子」です。こちらは工芸店様への納品の品です。
蓋の部分に安定感を出したリニューアルバージョンです。

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京焼「菊文四方小皿」です。おなじみの四方小皿です。秋なので菊文から仕上げました。続いて椿文、おもだか文を制作予定です。 →京焼「菊文四方小皿」のページへ

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太陽光発電設置に思う

昨日から太陽光発電がわが工房で始まりました。国の支援もあってかなりの需要があるようです。関電に申し込みが殺到しているようで、設置の話があってから約2か月以上かかりました。山間でまた日照時間もあまりないようなわが工房でも付けることが出来ると算定が出ました。半信半疑な気持ちは今なおあるのですが、国の支援で売電価格が1キロワット42円、10年間固定だそうです。我が家はエコキュートを使用しているので夜間電力が安く、また日中高い料金の時は留守が多く使用量が少ない。それらを合算すると少しの益が出るそうです。オール電化にする10パーの割引があり、さらに益が多くなるというのですが。まあ、長い目で見てもどうかなぁと思います。電気を屋根で作っていると何となく嬉しくなってきます。蓄電器が安くなれば次のステップになるのでしょうが、今はなかなか手が出ません。車の代わりに近場の用事なら電気スクーターなんかもいいかな、と思っています。こうして暮らしが変わるのかもしれません。

震災以後日本人の意識が大きく変わったと思います。私も災害はいつ我が身に起こっても不思議ではない、と感じています。原発に頼るエネルギーもできる限り早い段階で他のクリーンエネルギーに転換したい。どうすれば除染が速やかにできるのか。人類にとっても大きな問題でしょうが、世界の英知を持って解決していきたいと誰もが思っていることでしょう。個人個人の責任が重要になってきていることでしょう。赤信号みんなで渡れば怖くない、みんなの中に混じって生きていれば何とかなった世の中は、もうとっくになくなっています。個人の意識がこれからの方向を決めていく世の中です。責任は重いです。大人としての社会が作られていくでしょう。

思えば次世代に私たちは大きな負債を残してしまいました。国債の借金、それに今回の放射能汚染。私にも孫が一人いますが、この子たちの未来に申し訳ないという気持ちになっています。考えましょう。これからの国作りを。頑張りましょう。しみじみそんなことを思います。物を作りながら、轆轤を回しながら、未来に希望をつなげたいと考えています。

太陽光発電設置に思う

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乾山写し「花文小皿」の追加制作

京焼四方小皿のろくろ成形です。少し立ち上がりのある小皿を成形し、少し乾いてから4方にカットしてあります。絵付けは乾山写し「花文小皿」の追加制作です。焼成前の色はピンクですが、これが焼くと緑になります。明日、花のしべをいれて完成です。


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雑用いろいろ

今日は雑務の一日でした。土の小分けや工芸店への品物の梱包と、バタつきました。夕方ようやく落ち着き陶主は土を練り、ろくろびきの準備です。絵付けは四方小皿を一枚仕上げました。


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雑用いろいろ

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