なるみ庵

窯詰めー2026年9月18日

なるみ庵

今年は涼しくなるのが早かったからか、昨日から彼岸花が咲きだしました。この彼岸花、残暑が長引いても彼岸には必ず、出てきます。彼岸をお知らせする花だとつくづく思います。

今日は窯詰めをしました。8月は焚かなかったので、窯は満員御礼です。

十草飯碗、猪口、カワセミ紋沓形向付、箸置、貝形小向付が入りました。

松の図案、壺への広がり

なるみ庵

 

今日はお昼から、陶芸クラブのM氏が公民館祭に出品する作品の絵付について相談に来られました。

壺は出来上がたったそうですが、この雨でなかなか乾かず、困っておられました。

松の図案を条幅に描いて持って来てくださったのを見ますと、幅が狭いように感じたので絵付けをしたときの見え方を説明し、縦長の壺でも、奥行を出すために横に広く描くことをお薦めしました。

松図

松図壺イメージ

 

高さが60センチほどあるそうです。素焼きができたら持って来られるとのこと。

墨で良いので筆のかすれる具合や運筆を試しながら、イメージを作ってくださいとお伝えしました。

 

今日の仕事場は、窯焚きの準備に入っています。陶主に施釉してもらい、釉薬の直しです。

思いがけないお願い

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今日は写経会の日で、正法寺へ行ってきました。

写経が終わり、帰り際にご住職から「お願いしたいことがあります。少し先の話ですが、記念品作成のお願いはできますか。」とお声をかけていただきました。

陶主はりんくう病院に定期検診に行っており不在でしたので、「改めてお返事させてもらいますが、喜んでお受けすると思います」とお返事して帰りました。

仕事場に戻ると、陶主は一足早くかえられていました。先程のお話をお伝えすると、「もちろんお受けすると伝えて下さい」とのこと。早速、ご住職に連絡を入れました。

まだ決定ではないですが、良いご縁につながると嬉しいです。

今日はそれから、お返事をお待ちしていた注文が2件決まり、嬉しいことが重なる一日になりました。

粘葉本和漢朗詠集 納涼

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粘葉本和漢朗詠集 納涼
青苔地上銷残雨 緑樹陰前逐晩涼

白居易の「首夏」七言律詩より

粘葉本和漢朗詠集 納涼

七言律詩「首夏」は白居易が35歳の時、長安から下級官吏として盩厔(ちゅうちつ)県に赴任していた際、初夏(首夏)の官舎で閑適な日々や地方官としての生活の感慨を詠んだものです。

静けさと日常の音から、初夏の光や風、色彩豊かな情景へと広がっていく、非常に美しい詩です。

粘葉本に取り上げられているのは、その中でも情景の美しさが際立つ第三句と四句です。

​【白文】

窮巷孤眠対日長 機絲作業紡績忙

青苔地上銷残雨 緑樹陰前逐晩涼

過麦蝉声雲外急 入簾花片風頭香

何人解作臨官愛 極浦晴明蝶乱飛

 

先日、白居易の本を読みました。そこには民衆に寄り添った詩や社会批判等がかかれてあり、和漢朗詠集に出てくる様な花鳥風月の詩は、あまりなかったことに驚きました。

雨の続く今週、青苔に残る雨と緑樹の涼を感じながら過ごしたいと思います。

公民館祭、お尻に火が付いてきました

なるみ庵

今日はお昼の陶芸クラブのTさんが、公民館祭に出品する壺の図案を持って来られました。

呉須一色で仕上げる予定にされているので、濃淡のイメージをお伝えしました。

菖蒲

花を淡く、葉を濃く、呉須の種類も変えることになりました。

公民館祭は来月なので、お尻に火が付いてきてますね。

仕事は、陶主が菊形向付の型起こし。森本は十草飯碗の呉須線ひきです。

菊形向付ー型起こし

麦味噌仕込み

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左から小豆味噌、手前が麦味噌、右が米味噌

仕事場の味噌汁は、自家製の味噌を使っています。今は米味噌、麦味噌、小豆味噌の3種類をいろいろブレンドして使っています。

麦味噌の在庫がなくなってきたので母に手伝ってもらい仕込みました。

麦味噌作り

 

麦味噌は暑い時期に仕込むと良いと言われます。発酵が進み、早く出来上がるからです。

前回、七月に仕込んだ時は、九月には食べられるほど、発酵が進みました。

今年は大変暑いので、今回も発酵が進みそうです。

 

 

 

公民館祭に向けて

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昼から、Yさんがお稽古に来られました。仁清写しの「不二の壺」の下絵付です。

2時半には、ガス屋のUさんが遊びにこられ、近況レポートを90分ほど。お話を伺っている間にも、Yさんの壺の絵付けは着々と進み、無事完成しました。

今年の公民館祭の展示はフロアを陶芸クラブだけで使えることになり、広くなった分皆さんますます力が入っています。

仕事は、陶主が宝紋猪口の削り仕上げと、青もみじ紋平向の梱包。森本は不二絵付けのお手伝いと、素焼の撥水剤かけです。

仁清写し不二図茶壺ー下絵付

残暑の工房

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山の仕事場も残暑が厳しいです。扇風機を2台、稼働してます。

今日も静かな一日でした。

仕事は、陶主がカワセミ紋沓形向付の削り仕上げ。昼から公民館陶芸クラブの指導に行かれ、16時に戻られました。19時からは夜の部の方へ出かけました。

私は青もみじ紋平向付の絵付です。あと少しです。

カワセミ紋沓形向付

粘葉本和漢朗詠集 端午「其の二」

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和漢朗詠集 端午より

 

和漢朗詠集「端午」の和歌。

わかごまと けふにあひくる あやめぐさ おひおくるゝ やまくるなるらん

 

当時の宮中では、5月5日に馬を走らせて速さを競う「駒くらべ」の行事と、あやめ草の根の長さを競い合う「根合わせ」という遊びがありました。

この二つの勝負事を掛け合わせて、「どちらも負けないくらい立派で、勢いがある」という、おめでたい歌に仕立ててあります。

 

この和歌は、『源氏物語』「蛍」の巻で、端午の節句に光源氏が花散里を訪れた場面にも出てきます。

花散里が、

「あやめ草 つみても今日の ねにぞ泣く 語らふ人の 影しなければ」

と詠むのに対して、光君は、

「若駒の 迎えに徹る 今日だにも おくれぬねには 誰か泣くべき」

と返します。

「若駒が負けるはずがない」という元の歌の勢いを借りて、「私はあなたを裏切ったり、忘れたり(負けたり)しないよ」と、花散里への変わらぬ愛と安心感を伝えているのだそうです。

元の和歌を知っているからこそ分かる、光君の粋な返し。

格好良いですね。

蜂の巣、一件落着

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朝から、蜂の巣の件で、貝塚市の推薦業者「大阪防疫協会」のFさんに見ていただきました。とても丁寧に説明してくださり、よく分かりました。

スズメバチの巣

巣は黄スズメバチの巣で、大きさは中くらいの西瓜ほど。黄スズメバチは獰猛な種類で、危険度が高いそうです。

しかし、石垣の上の二階の軒、高い場所に位置しているため、「蜂が下に飛んで来ることはないでしょう」と教えて頂きました。

確かに、仕事場でスズメバチを見かけたことは一度もありませんでした。

駆除作業は、蜂の巣の入口から薬をいれる方法を取るそうです。今回の巣は東北の角の軒下、巣の入口は東にあります。この窓が北側にあるため、薬を入れる作業が出来ません。

Fさんは、この時期に駆除するなら「巣を落とすしかなく、それは非常に危険なので請け負えません」と言われました。

対処策として、冬になると蜂は居なくなるので、「棒などで落とすとよいでしょう」と教えて頂きました。

そして、「最近は高額をふっかける業者が横行しているので、気を付けてください」とも。

いろいろと蜂の知識を教えていただき、

勉強になりました。

 

ひとまず、一件落着です。

大川村がホットです

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伏原窯のある貝塚市大川村入口の山には、根福寺城の城跡があります。

(1543年の根来攻めによる野田山城からの改名)

城好きにはかなりレアな城趾だそうで、見学に来られた方々は、いつも意気揚々とされています。

村に入ると「殿の墓」があり、村の奥にはマタリ神、大川神社には天満宮も祀ってあります。

殿の墓

この大川神社にまつわる記録が出てきたそうで、ここ最近、大川村はその話でもちきりです。

私は行きませんが、お盆に有志で集まるそうです。

 

粘葉本和漢朗詠集 端午

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和漢朗詠集は端午の項に入り、菅原道真公の漢詩です。

有時当戸苑身立 無意故園任脚行

​詩題「懸艾人(よもぎの人を懸く)」

端午の節句に、
魔除けとしてヨモギを人形(ひとがた)に結んで門戸に吊るす「艾人(がいじん)」の風習がありました。この詩は、門に掛けられた艾人の姿と、当てもなく歩く自らの姿を重ね合わせるように詠んでいます。

私には、その艾人は、都を離れた道真公自身の姿を映しているように思えます。

粘葉本和漢朗詠集 端午より

水の話に花が咲く

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泉大津からY氏が、ひょっこり工房を訪ねてくださいました。本業はタオル屋さんですが、波動米を作られたり、古神道を学ばれたりと、多岐にわたって活動されています。今日は、木積で波動米を育てておられる方を訪ねた帰りに立ち寄られたそうです。

吉野がお好きでよく足を運ばれるとのこと。先日、私が天川村を訪れた話をすると、話題は自然と水のことへ。大いに盛り上がり、この先さらに話が広がっていきそうな、そんな余韻を残してお帰りになりました。

仕事のほうは、陶主が貝合わせ向付の最後の一つを削り終え、その後は梱包作業。私は宝紋猪口の絵付けを進めました。

今日は、とても蒸し暑い一日でした。

宝紋猪口の絵付

伏原窯のしおり

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お昼からデザイナーOさん来訪。

水間焼伏原窯しおりの原案を持って来てくださいました。

伏原窯のしおり

元のしおりのサイズ感を残したまま四つ折りで仕上げてあります。名刺代わりにもなる優れものです。

陶主の詩をのせ、裏面には春夏秋冬の作品を配置。

伏原窯の世界観を案内する、素敵なしおりに仕上げていただきました。

 

 

土用干し

山の仕事場も30度を超すようになり、エアコンを入れました。

少し早いですが梅の土用干をしました。

ほんの少し外に出るだけで、汗が噴き出ます。

土用干

今年は赤紫蘇を頂いたので紫蘇梅にしたのですが、色ムラが大きく、例年とは少し違う表情です。毎年同じように漬けていても、少しずつ違いがあるものですね。

仕事は、陶主が貝合わせ向付の制作。森本は青もみじ紋平向の絵付です。

粘葉本和漢朗詠集 夏夜「其の二」

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粘葉本和漢朗詠集 習字のお稽古「夏夜」其の二

粘葉本和漢朗詠集ー夏夜から

 

難都乃与能布数可東須麗波本度

ゝ機数那久悲登許恵耳阿具留志乃ゝ免

 

なつのよのふすかとすればほと

ゝぎすなくひとこゑにあくるしのゝめ

 

横になったかと思えば、ホトトギスがひと声なき、空が明けてくる。

「夏の夜は短い」という歌のテーマに合わせて、のんびりした文字ではなく、一気呵成に読ませる文字に惹かれました。

粘葉本和漢朗詠集 夏夜

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粘葉本和漢朗詠集 習字のお稽古「夏夜」

夏夜ー和歌

白居易の二つの詩を書きました。

風吹枯木晴天雨 月照平沙夏夜霜風が古木を吹き、晴れた空なのに雨のように聞こえる。 月は砂浜を照らし、夏の夜なのに霜のように感じられる。

風生竹夜窓間臥 月照松時台上行竹を渡る風の音を聞きながら窓辺に横たわり、 月に照らされた松を眺める。

先の詩は、白居易が杭州で涼を求めて楼閣に上った時の一節だそうです。 風の音や月の光を、雨や霜にたとえた表現がとても美しく感じました。

窯焚き前日

昼から、陶芸クラブのYさんがM氏と来訪する。M氏は陶主の作務衣を作ってくれており、採寸の為に合わせに来られた。

生地は大島。袖は少し短めで、裾はゴムを入れる予定。出来上がりが楽しみです。その後は先日作った箸置に絵付をする。

Yさんは先月からの続きの合子、形が整ってきました。

仕事場は施釉と釉薬の直しです。

明日は村の草刈りがあり、その後窯詰めの予定です。無事に進めば晩に火入れです。

施釉

普通が一番

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今日はお昼からデザイナーOさんとの打ち合わせでした。

伏原窯の栞がなくなってきたので新調することになっていました。

最後の1枚

昨年の一月から、Oさんに伏原窯のデザインを手掛けていただき、この一年、本当に密度の濃い時間を過ごしてきました。

今日は、改めてチーム伏原で伏原窯の流れを見つめ直し、イメージを整える打ち合わせとなりました。

 

大阪の窯元の提案について

暮らしのなかにある器

それを普通が一番という

 

Oさん曰く「ここが一番難しい、禅問答のような世界」だと。

話を積み上げ、イメージを練り、来月は二種類のリーフレットを進めることになりました。

沢山の人が関わり、少しずつ形になってきました。

粘葉本和漢朗詠集 首夏

粘葉本和漢朗詠集

首夏から

わがやどのかきねやはるをへだつらん

なつきにけりとみゆるうのはな

源順(したごう)

和漢朗詠集‐首夏から

咲き誇る卯の花の白さを「春と夏を分ける境界」に見立てた、季節の移り変わりを愛でる美しい歌です。

実家に、陶芸クラブのYさんからお分けいただいたウツギ(卯の花)があります。春になると愛らしい花を咲かせます。

垣根いっぱいに咲けば、さぞ見事な眺めでしょう。

六月の窯に向けて

なるみ庵

お昼から陶芸クラブの方が、梱包に使う新聞紙を持って来てくださいました。

最近は古紙回収の影響で新聞紙も品薄になっているそうです。「少ししかないけど」と分けてくださり、とても助かりました。

仕事は陶主が貝形小向付の手捻りの続き、私は秋草紋沓形深鉢の重ね盛りと菊形向付の割付です。
青もみじの絵付けもまだ残っていますが、六月の窯焚きに向けて少しずつ準備を進めています。

菊形向付の素焼

仕事を終え、車に乗るのに外へ出たら蛍が飛んでいました。

蛍飛ぶ
静かな余韻の
帰り道

今、分かった

なるみ庵

今日は静かな一日でした。

陶主は貝形小向付の手捻り、私は秋草沓形深鉢の絵付です。

秋草紋沓形深鉢

仕事がのってくる夕方、小さな蛤を作りながら陶主がおもむろに

「今、分かった。没入没我、

小さな発見の繰り返しに面白さがある」と。

貝形小向付

本当に今わかったと云うのである。これは素直に受け取っていいのか、何かその後ろに意味があるのか。

また、焼き物の形がなっていくのは一瞬であるとも。

素人さんは、この一瞬を掴めない。

ここが、玄人の技の見せどころである。

陶主は貝屋さんが出来るくらいの蛤を作る予定である。

蛤と貝形小向付

ねかせます

なるみ庵

今日は先日焼けた器を取りに、堺から料理人のFさんが来られた。

高速に乗ると昼間でも一時間かからないそうです。

陶主もかなりのお話好きですが、Fさんもなかなかです。今日も楽しいお話になりました。

出汁をとる昆布は寝かすそうで、しかも湿度が高いほうが良いとか、ウナギの焼き方の秘訣など。伺っても真似できない話ばかりですが、とてもレアな話題でした。

和んできて器の話に入ります。料理人さんの実際に使って、「こういうものが欲しい」という、明確なイメージを伺うのが醍醐味です。未来の話はとても楽しい。

四時に来られて、八時まで瞬く間に時間が過ぎて行きました。

お土産に梅の甘露煮をいただきました。

梅の爽やかさと上品な甘さが記憶に残る美味しさでした。お砂糖と水だけなのだそうです。脱帽です。

青梅の甘露煮

治療中のO氏の快復祝いに、Fさんのお店に行くお約束をしておかえりになられた。

情報量が多いので今日はここまで、ねかせます。

 

仕事場の一日

なるみ庵

今日の仕事場は、昼からいつものYさんがお稽古に来られて合子(ごうす-蓋を合わせる容れ物)の土盛。

しばらくしてデザイナーさんが来られた。例の社長さんにお願いされた桜紋四寸皿のパッケージについて、また今後の伏原窯の展開についてのお話。

ひとつだけ、先方で15日にお渡しする日となっており、なんとか間に合わせるのに色々と案を出した。皆で考えた甲斐あって、箱屋さんのお力添えもいただき、無事に話はまとまった。

デザイナーさんと入れ替わりに、田植えを終えたM氏が「サンダー貸して」と藁切り機を持ってきた。仕事を終えてやって来ていることもあって上機嫌だった。

明日は楽しみにしていた、観音平の紅花山芍薬の日です。が、天気予報は厳しい。

陶主とM氏が「明日は朝から雨や」と大きな声で話している声が聞こえる。

そんなことは、知っている。

なんとか小雨で済めば良いなと思う。

猫の手も借りたい

なるみ庵

昨日、民謡の先生から梅をいただいた。

今年は7キロ。毎年、「もう梅の季節になったか」と思う。

大きな特Aが1キロ、小ぶり梅干用が3キロ、梅酒用が3キロ。

先生はバリバリのA型で仕分けが素晴らしい。

昼食後に陶主と梅干の作業をする予定でいたら、丁度N氏が、日曜の観音平登山の件で来られた。

猫の手も借りたい状況、手を貸していただいた。

洗った梅の水分を拭き取る作業は結構手間で、N氏のお陰で大変助かりました。

終わってからお茶をして、「また金曜日に最終判断しましょう」と言って帰られた。

残りの梅は、梅酒と梅シロップにしようと思います。因みにたぁはずっとウロウロして邪魔をしてくれました。

幽玄の声

なるみ庵

 

民謡のお仲間に水間寺の寺僧をされているMさんがおられます。

この方は以前、水間で料理屋をされていたそうです。お手製のかき餅やふりかけをよくいただきますが、いずれも良い塩梅でとても美味しいです。

昨日、民謡の先生が

「Mさん、ふりかけに山椒は使うやろ」

と、山椒の実を持って来てくださいました。私も少しいただきました。

山椒の実

裏山の山椒も気になりましたが、今回いただいた分だけで下処理をしました。

独特の鼻を抜ける香りがたまりません。

二分茹で、水にさらしました。

糠床用にビリッと刺激を残した分は、三十分さらし、佃煮に入れる少しマイルドな刺激の方は六時間水に浸けました。

 

昼からK氏がT氏とやってきました。世間話から政治、文化の話と大盛り上がりでした。謡の話になり、K氏は子供の頃に母に連れられて謡を習ったそうです。

謡は、「うたうまでに段階がある」と、違いを聞かせていただきました。

段々にお能の世界に入っていくような雰囲気になりました。また薪能の炎に声が反応するのだと。息継ぎは役柄で変わるのだとか。

「幽玄の世界に入って、この世とあの世の繋がりを感じた」と、大変興味深いお話でした。

K氏は御年、八十歳。ペースメーカーを入れていると伺ってます。

ですが、場を凌駕するお声でした。

恐れいります。

 

交趾の色

なるみ庵

今日の仕事は交趾貝形小向付の重ね盛りです。

交趾貝形小向付-青

 

絵の具を全面に塗り、色を出すことを交趾と呼びます。

江戸時代、日本の朱印船貿易でホイアン周辺(現在のベトナム中部)に渡った商人たちが、この地を「交趾」と呼んでいました。

そこで入手され、日本へ箱ばれた色鮮やかな陶器は「交趾渡り」と呼ばれます。やがてその様式を模して日本で作られたものが、交趾焼と呼ばれるようになったそうです。

 

伏原窯の交趾は、ひとつずつ筆で盛っています。多いものでは5回を超えるものもあります。

少しずつ仕上がっていく様子がとても楽しい絵付です。

交趾貝形小向付-重ね盛り

最後の工程

なるみ庵

今日の仕事場は、窯出し。

2026/5/19窯出し

 

それから、発送作業でした。

陶主と二人で梱包し、箱詰めしました。

遠方まで送るので、ウレタンやプチプチ、紙段ボールを使って厳重に包みます。

待っていただいているお客様へ届く、最後の工程「梱包」は、とても重要です。

 

伏原窯はゆうパックにて送るのですが、集荷に来てもらうのに、最近では前日に予約をしておかないといけなくなりました。

山間だから仕方ないみたいです。

余談ですが、最近は寝てばかりの「たぁ豆皿」を作りました。

たぁ豆皿

雪笹向付、釉をかける

なるみ庵

仕事場は窯焚きの準備に入りました。

今回の窯には雪笹向付大と無地蓋物、もみじ紋平向が入ります。

雪笹向付の釉掛けの動画を撮ってみました。柄杓がけの音が入っています。

生地が釉薬を吸うのは一瞬ですが、焼き上がりの色の濃さをイメージしながら、釉薬をかけていきます。

一見、簡単そうにみえますが、施釉はとても難しい作業です。陶主の熟練の技を感じます。

青もみじの手

なるみ庵

 

とても良いお天気の中、葛城山へ登ってきました。

九時半集合。

仕事場からN氏の車に乗り、蕎原のキャンプ場の方へ向かう。

水汲み場の前に車を停め、準備体操をして、歩き始める。

十時十五分、Aコースといわれる道を行く。

沢の隣の林道を進み、途中小さな滝がいくつもある。

十一時五分、ハシカケノ滝へ到着、

このあたりから舗装が終わり、山道になる。

ハシカケノ滝

橋を渡ってから50分ほど登ると、ブナの木が見えはじめる。
N氏の話では、1,800本ほど確認されていたものが、最近では7〜800本ほどに減ったらしい。

遊歩道は老朽化したものが新しくなったそうだ。

しばらくすると、龍神さんの鳥居のところへ出た。今日は山滝中学校から登山にこられていたみたいで、体操服姿の学生さんと挨拶する。

我々は石段を横目にブナ林ロードを行く。道路へ出て、龍神さんの入口の辺りで昼食にする予定でしたが、学生さんが大勢いて賑やかだったので、

ブナ林ロードの休憩スペースまで戻り、昼食をとる。

ここで見つけた、青もみじはふっくらとして可愛い形をしていた。

N氏が木のおもちゃを図書館へ寄贈しにいった際に、小さな女の子とハイタッチをしたそうなのですが、とても柔らかくて驚いたと言われたので、

私の頭で繋がり、青もみじが女の子の手に見えてきました。

ふくよかな

おさなごの手か

青もみじ

葛城山の青もみじ

 

十三時三十五分に、降りていく。

下りは重力でどんどん下っていくのを制御しながら、進む。光が変わり、行きとはまた違う景色のように映る。

ふと、変わった植物を見つける。何のキノコかと思って見たら花が付いていた。後で調べると「銀竜草」と言うらしい。

銀竜草

途中、山の水を汲んで、

N氏の優雅な山珈琲をいただく。とても美味しかった。

十五時、ハシカケノ滝まで戻ってくる。滝には虹がかかっていた。

十五時二十分、車まで戻る。整理体操をして、帰路につく。

 

十六時過ぎに仕事場に到着。

陶主が、お菓子を用意してくれていました。

お抹茶を点てて、いただきました。

心配りに感謝です。N氏もとても喜ばれていました。

お抹茶に水羊羹とくるみ餅