贈りあうもの

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昨日のお届けした筍でお料理され、伏原窯の器に盛りつけた写真を送っていただきました。

岸和田の浪切ホールで、真夏に「久遠アートフェア」を開催していました。絵画やガラス、漆器、茶釜、そして陶芸。さまざまな作家や工芸品が並ぶ展示会でした。

コロナ禍の大変な中での開催でしたが、作家さんとご縁をいただき、年一度のお客様とゆっくり言葉を交わす時間は、日頃山で仕事をしている私には新鮮でした。

会期中には何度も足を運んでくださる方、料理人の方、地元の方々。本当に沢山の方にお越しいただき、ありがたい限りでした。

その中に名古屋から新幹線で来場されたMさんがいらっしゃいました。大変な食通の方で、陶主と鮎や水茄子の話で意気投合し、器の話以上に食べものの話で大いに盛り上がりました。

陶主の甥が水茄子を作っており、料理屋さんに卸すほどの品です。それがМさんの大好物とのことで、新幹線で来てくださったその心意気へのお返しに、一度お送りすることになりました。

二年続けてアートフェアに来てくださったのですが、昨年は急遽、浪切ホールでの開催が中止となりました。水茄子をお送りするご案内の際、「もし良かったら山の仕事場へもいらっしゃいませんか」とお声がけしました。

昨年は陶主に癌が見つかり、手術、そして予後治療となかなか厳しい日々を過ごしました。秋口になり、少し落ち着いた頃に、Mさん仕事場を訪ねてくださいました。

お話を伺うと、Mさんもご病気を抱えておられ「今をしっかり楽しむこと」を大切にされているとのこと。とても深いところで通じ合うものを感じました。

ご実家では、柿やりんごを作っておられるそうで、昨年の秋に沢山送っていただきました。どちらも陶主の大好物です。病後の身体に優しい滋養を届けていただきました。

そのお返しに木積の筍を送るお約束をしておりました。

喜んでいただけたご様子、何よりです。

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