伏原窯


Warning: Undefined property: WP_Error::$term_id in /home/c0031373/public_html/fushiharagama.com/wp-content/themes/fushiharagama/archive.php on line 32

サンガ

陶主日記

令和八年四月一日(水)曇

四月の始まりの朝は、早朝禅の会から始まりました。

朝六時半、本堂にて参禅。参加者は十名。

この会も、もう六、七年になるでしょうか。

今の住職がこちらに来られて間もない頃、「参禅会をしましょう」と声を掛けさせていただき、最初は二人で静かに始まった会でした。

年月を重ね、今では多くの方が坐りに来てくださるようになりました。

禅を終えて帰宅。

窓からいつもの風景を一枚。

曇り空の朝ですが、遠くの街の塔が静かに立っています。

今日も生きています、の定点写真です。

朝食は玄米ご飯に梅干し。

玉子焼きと漬物。

こういう普通の食事が、身体に一番馴染みます。

午前には、いちごとヨーグルト。

昼はカレー。

午後のお茶の時間には和菓子をいただきました。

包み紙には静御前の歌が記されていました。

吉野山

峰の白雪

踏み分けて

入りにし人の

跡ぞ恋しき

昔を想う歌に出会いながら、こちらは今日の普通の一日です。

夕方は工房にて作業。

器の削りを進め、土に向かう時間を過ごしました。

今日は水曜日。

夜七時半から太極拳のクラブ。

身体をゆっくり動かして帰宅。

晩食をいただき、今日も一日が終わりました。

振り返れば特別なことは何もありませんが、

この三千世界を「普通」と感じて過ごせること。

それが何よりの幸せだと思います。

曇り空

それでは四月

始まりぬ

器の種

水曜カレー会

今日のなるみ庵は、お昼からカレー会を開きました。

世界情勢や歴史の話、日本の未来のことなど、話は尽きることなく続きましたが、次のお客さまのご予定があり、「フクロウを作ろう会」をするお約束をしてお帰りになりました。

入れ替わるように料理人さんが来られました。

〇〇さんの先輩は〇〇さん、といった具合に、狭い世界の中で皆さん励まし合いながら切磋琢磨されている様子。気になるお店には実際に足を運び、日々研究を重ねておられるというお話を伺いました。

料理人さんとの時間は、「こんな器にこんな料理をのせたら面白いのでは?」と、次々にイメージが広がっていきます。ひとつお題をいただき、夕方から八時近くまで話は盛り上がりました。

ゆったりとした時間の中から、新しい器が生まれてきます。

それぞれの春

春来たり
皆それぞれの
時を持ち

朝は自宅で、BUFFALOの中継機の設定から始まった。二階でもWi-Fiが届くようになり、ひとつ家の環境が整う。思いがけない朝の仕事になったが、無事につながりほっとする。
そのあと会計の用事でATMを回り、月末のお金周りを整えた。春の光の中、町の空気もどこか軽やかに感じられる。
用事を終えて車で山の工房へ向かう。自宅のある泉佐野の町から、伏原窯のある山村まで十一キロほど、三十分ほどの道のりである。日によって通る道を変えるが、どの道もそれぞれに季節の景色があり、今の時期はどこも春の気配に満ちている。
工房に着き、森本さんと朝ご飯をいただく。静かな山の空気の中で仕事の一日が始まった。
今日は十草飯碗蓋付きの蓋の削り仕上げ。轆轤の前で土と向き合いながら一つ一つ削っていく。今日は十三個削ることができた。残りは五個、明日でこの仕事も整う。
春の光の中、山の工房で今日も静かな時間が流れた。楽しく、嬉しい一日であった。明日は太極拳仲間の麻里子さん親子が一時頃に来て、工房はカレーの日。午後四時頃には堺のお料理人さんも訪ねて来られる予定である。

日々是好日

陶主日記

令和八年三月十九日 晴

本日は腸内視鏡検査の日。

朝はいつもの工房での朝食ではなく、検査用に用意された食事パックをいただく。少し勝手の違う朝である。

窓からは、いつもの風景。

りんくうの空は晴れ、遠くにゲートタワーが見える。電線には鳥が止まり、静かな朝の景色である。

午後十二時三十分より、りんくう総合医療センターで腸内視鏡検査。

娘が付き添ってくれ、検査のあいだ外で待機してくれていた。

検査は無事に終わり、娘と一緒に病院をあとにする。

帰り道、美味しいパン屋に立ち寄り、ハードパンを買う。

そのまま工房まで送ってもらった。

体調を見ながら、少し仕事もする。

今日は 十草飯碗の蓋 を水挽き。

十二個を轆轤にかける。

轆轤の前に座ると、やはり心が落ち着く。

ここ二週間ほど、CT検査、内視鏡検査と続き、どこか軽いプレッシャーを感じながら過ごしていた。

しかし今日ですべて終わり、ようやく解放された気分である。

食事制限もなくなり、嬉しい楽しい時間がまた始まる。

夕方家に戻り、夕食はおでん。

ほっとした気持ちで一日を終えた。

こうして今日も

暮らしの中で仕事をし、一日が静かに過ぎていく。

ありがたいことである。

線の造形

陶主日記

線の造形
伏原窯の仕事は、
土で線を描くことだと思っています。
轆轤の仕事は、
ただ形を作ることではありません。
見込みから胴へ、
そして口へと。
その一本の線で、
器の姿は決まります。
線は毛糸を張るようなもの。
ぴんと張るのか、
少し緩めるのか。
その張り具合で
器の表情は大きく変わります。
伏原窯は、
その線の造形を
静かに続けています。

こころのビックバーン

令和8年3月17日(火曜日)晴
午前7時01分 目覚め。
お早うございます。
早くも三月も半ばを過ぎました。
二月とはまた違った慌ただしさの中、
ウグイスの声、桜のつぼみと、
春の気配がいよいよ濃くなってきました。
この場所で一日の記録を書き、
分からないことや困ったことがあればその場で尋ね、
日々の出来事に自分の言葉を添える。
それが、ほとんど一瞬で形になる。
凄い時代になったものだと、ただただ感心します。
そして、その言葉をブログノートに載せれば、
自分の発信がそのまま世界へ届く。
もうマスコミの力を借りなくても、
自分の暮らしや仕事を、
自分の言葉で伝えることが出来る時代です。
するとどうなるか。
小さな言葉が広がり、
こころのビッグバーンが起こる。
静かな工房から発した言葉が、
誰かの心に届き、
また新しい言葉を生んでいく。
そんな時代に、
今、私たちは生きているのだと思います。
今日もまた、
なるみで一日を始めます。