十草

十草

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なるみ庵

十草(とくさ)

 

絵の具を筆に含み、

一本の線をひく。

すっと、柔らかく。

やがて絵の具は薄くなり、

また筆に含ませる。

線は器のまわりを一周し、

はじめの線へと帰ってくる。

十草は、くり返しの文様。

その日の呼吸、

その日の心が、

そのまま線になり、やがて面となる。

無事に一日を終え、

静かに筆を置けること。

私にとって絵付は、

一日をしあわせに過ごせた証です。