工房日記

乾山写し絵替わり飯碗-化粧掛け

乾山写し絵替わり飯碗のろくろ削り仕上げを終え、白化粧を使って景色を作っていきます。この白で作られたキャンバスに絵付けをしていくのが乾山陶器の面白いところですね。先日型越しをしました、「笹形小皿」を仕上げました。土器皿の下書きをし、絵付けに入ります。


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秋の好日に使いたい器

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乾山写し「菊図平向付」のご紹介です。

日差しが弱まり、季節の変わり目を感じます。これから、だんだんと秋の味覚もやってきますし、お料理が楽しくなりますね。
白化粧で丸く柔らかな菊を描き、葉を呉須と鉄でアクセントにしてあります。全体の雰囲気が柔らかく仕上がっています。見込みからのなだらから曲線が綺麗に出ていて、お料理が盛りやすいです。

秋野菜の里芋と人参を炊き合わせにして盛ってみたり、焼き穴子を盛ってみるのはいかがでしょうか?

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新作箸置きー原型制作

新作箸置きを石膏型にするための原型を作ります。少し硬めの土で形どり、細かい部分を仕上げていきます。
大体、形になりましたが、気持ち小さいかな?という指摘が入り一先ず、ここで間を置きます。絵付けに入っていきたいと思います。


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新作箸置きー原型制作

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乾山写し絵替わり土器皿-化粧掛け

乾山写し絵替わり土器皿の化粧掛けです。予め割をつけたものに白化粧を施していきます。白い部分がキャンバスになるのでとても重要な作業です。昨日に引き続き、素焼きに撥水剤をかけ豆皿に絵付けをしました。夕方、箸置きの話になり、イメージがあるうちにということで形を出しました。椿と菊です。シリーズにできたらいいなと思いながら、まずは2種作りたいと思います。


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今日は火曜教室

今日は火曜教室の日でした。大きな陶板を作ったり、組み物の変わり向付、普段使いのお鉢とみなさん、楽しんでおられました。この教室では3時にお茶を入れて、休憩をします。いろいろな話が飛び交いとても楽しいです。
仕事は素焼きをだし、撥水剤をかけたり、仕上げをしたりと窯焚きに一つ駒を進めました。

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今日は火曜教室

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冷酒にいかがー乾山写しぐい呑み

b-guinomi17-1.jpg 乾山写し「絵替わりぐい呑み(立葵)」のご紹介です。

お盆も過ぎて工房は少し涼しい風が吹いています。夏の終わりを名残惜しみながら、立葵文のぐい呑みでいっぱいいかがでしょうか。取り合わせに秋の代名詞、菊の6寸皿を並べてみました。

乾山の絵柄でぐい呑みシリーズを作った中の葵紋です。白化粧のキャンバスの上に呉須と鉄絵で描いた葵紋はモノトーンですが、色合いを感じます。少し大ぶりの作りで口元は切り立っています、お酒の切れ味は抜群です。
今回は冷酒はいかがというご案内ですが、お浸しやイカの塩辛のような酒のあてを少し盛ってみてもいい感じに使えます。

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乾山写し「絵替わり飯碗」続ろくろ成形

乾山写し絵替わり飯碗のろくろ成形です。絵付けは乾山写し雲菊文銚子の絵付けが終わりました。今日は養蜂の師匠がやってきて、巣箱を見てみることになりました。蜜があまり入っていなかったので収穫は先延ばしになりました。待ち遠しいです。


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乾山写し「絵替わり飯碗」ーろくろ成形

乾山写し絵替わり土器皿、成形と雲菊文銚子絵付けの続きです。工房では秋の新作について検討中です。さっそく、葵紋飯碗のシリーズを作成することが決定しました。絵替わりで何点か新作飯碗にしたいと思います。陶主がろくろびきしているのが飯碗です。


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乾山写し「雲菊文銚子」-絵付け

乾山写し菊桐文銚子の絵付けです。化粧の白い丸の部分が菊になります。周りに唐草、取っ手と注ぎ口に雲文を入れます。だんだんと持つところがなくなっていきます。骨折療養中のななちゃんです。狭いところでの生活ですが綺麗な目をしています。動物は強いですね。見ていてジーンときます。


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涼を感じる猪口「麻の葉文大猪口」

b-tyoko6-1.jpg そば猪口「麻の葉文大猪口」のご案内です。

白い肌に鮮やかな青で前面を麻の葉文様で描きつめた猪口です。今日本で一番白いと言われている九州の磁器土を使い、白磁の器のようにきりっと口元まで作り込んであります。そこにこの美しい白さに引けを取らない呉須(青い絵具)を使い、しっかりと焼き込みました。少し、熔けた釉薬が呉須を泣かせ(呉須のにじみを呉須が泣くといいます。)軽やかな器に、釉と溶け込んだ呉須が深みを出しています。

少し大ぶりの猪口は料理を盛るのも、猪口として飲み物を入れるにも使いやすいです。今の季節のおすすめは、オクラのお浸しのような緑を盛ると色が映えてとても綺麗です。また、ヨーグルトやアイスクリームなどデザートも美味しく頂けます!

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普段使いのお皿「淵呉須6寸皿」

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「淵呉須6寸皿」のご紹介です。

毎日のお皿と言いますと、やはりシンプルで飽きのこないものがいいですね。
この6寸皿は口元に一本淡い呉須(青い絵具)線をいれて焼き上げた一枚です。窯の中で焼きこまれた呉須線は、釉薬に溶け込みながらにじみ全体の優しい雰囲気を醸し出しています。信楽の土を使いざっくりとした感触の残る高台(裏側の器の足部)も魅力的です。
大きさは約20センチ、手のひら大で使いやすいサイズです。少し深さがあるので、見た目より盛ることができ、お汁のあるものも入ります。
色合いが優しいので、器の取り合わせも気を使いません。朝食にスクランブルエッグとトースト、ランチに焼飯、夕食に魚の煮付け等など、洋食、和食を問わず、毎日使うのにおススメのお皿です!

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団扇形向付ー原型完成

乾山写し「雲菊文銚子」の取っ手付けです。画像は紐状に伸ばしているところです。写真では簡単そうに見えますが、綺麗に癖を付けずに土を紐状にするのは難しいです。団扇形向付ようやく完成です。作り直し前と比べて軽量感を出し、細部修正を入れ、改良しました。乾燥させて素焼きします。

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団扇形向付ー原型完成

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団扇形向付ー原型制作

先日、お客様が呉須千鳥文蓋向付をセット購入され、桐箱をご要望されましたので、箱屋さんに作ってもらいました。出来上がってきた箱に、箱書きをし判を押し、和紙をかぶせ真田紐で結んで桐箱のセッティングを終えました。お客様の来訪を待ちます。団扇形向付は大方仕上がってきました。明日、最終の仮越しをして様子を見たいと思います。骨折療養中の菜奈子です。獣医さんに絶対、絶対、絶対安静と言われており、囲いから出してあげれません。早く治ってほしいと祈るばかりです。


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団扇形向付ー原型制作

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鉢 「灰釉片口鉢」

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b-hati5-2.jpg「灰釉片口鉢」のご案内です。

毎日暑いですね。いかがお過ごしですか?工房は蝉の声がバックミュージックのようになっています(^^)こんな日は、キリッと冷やしたざる蕎麦を頂くのもいいかもしれません。ということで、ざる蕎麦の器を組み合わせてみました。平鉢は灰釉片口鉢です。口元までしっかりと轆轤びきされたお鉢にアクセントで片口を付けました。もちろん、おだしなどを注ぐ用も備えています!

b-hati5-3.jpg仕上がった鉢に白化粧を片身掛け(半分や2/3部分だけにかけること)にかけ、伏原窯の灰釉をかけ、焼き上げました。全体に釉が熔けて細かい貫入(細かいヒビのこと)が美しく、白化粧の部分に柔らかい白が景色となって表れています。お蕎麦、器ともに涼しく召し上がってください。

そもそも、この平鉢は工房でそば打ち会を開いたときに作ったもので、その時はかも南蛮を盛りました。少し深さがありますので、お汁も入り、使い勝手が良かったです。皆さん喜んで使っておられました。

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鉢 「灰釉片口鉢」

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乾山写し「雲菊文銚子」ー取っ手の接着

乾山写し雲菊文銚子に取っ手を付けていきます。紐状に長く伸ばした土を形を整えながら取っ手のように形どり、少し乾かしてから本体に接着します。付けてからも、形を良く調整して一通り銚子の形成が完成です。団扇形向付は団扇の骨を彫り終え、口元を作っていきます。


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豆皿「桃形小皿」

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豆皿「桃形小皿」のご紹介です。

究極の白磁とでも言いましょうか、九州の磁器土で今日本で一番白いと言われている磁器土を使って作った豆皿です。
豆皿は薬味など脇役使いが多いですが、きりっと引き立ててくれる豆皿は意外と少ないです。小物の使い方で食卓を変えていくのも楽しいものです。一つあれば、重宝します!

釉薬は、従来より希少価値が高く最近ではもうなくなってしまった天然イス灰使っております。伏原窯は運よくまだ残してあるので、少しづつですが作品化することができています。 


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この桃形小皿は、貴重な天然イス灰を使った釉薬をかけて焼きあげることで、白さの中にも少し青味のある優しい色合いを醸し出しています。
手のひらにのる可愛らしいサイズで、裏には小さく高台(こうだい)が付いています。口元はしっかりと作りこまれて、桃の形、葉に仕上がっています。

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豆皿「桃形小皿」

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乾山写し「雲菊文銚子」ー口部分の接着

陶主は乾山写し「雲菊文銚子」の口部分の接着です。口部分は小さな部品ですので乾きが早く、陶主は管理が重要とよく言っています。出来上がった姿と今の轆轤成形の口部分の姿はあまり想像できませんね。団扇形向付は形の修正が落ち着き、骨の割をつけ、彫りに入りました。


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マグカップ 京焼「葵紋マグカップ」

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京焼「葵紋マグカップ」のご紹介です。
この葵紋は、平向付、蓋向付、ご飯茶碗と多く制作している人気の文様です。 立葵のふわふわした形淡い質感が、夏の暑い最中に涼しげで愛らしいところが魅力の葵の花。
桃山日本の美意識によって生み出された琳派、ものの本質を捉えながら写実ではなく優しく描いていくのが特徴と言われており、図案化されたこの葵紋に乾山らしさを強く感じます。

b-magu4-3.jpg制作にあたって、葵の花の空気感を大事に、絵具の濃淡を、また描き落しの強弱を意識して制作しました。軽やかに作られたボディと、葵の花が一つになって、葵の花が風に揺れ涼しげなマグカップに仕上がりました。落ち着いた昼下がりティータイムに最適なカップです!

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乾山写し「雲菊文銚子」ー口部分の成形

乾山写し雲菊文銚子の口部分の制作です。出来上がった本体部分に、口をつけていきます。ろくろで形を作り、本体に合うように形を変形させて引っ付けていきます。団扇形皿の原型はようやく形が定まりました。これから団扇の骨の部分を彫っていきます。


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乾山写し醤油さしー削り仕上げ、団扇形皿ー原型制作

陶主は乾山写し醤油さし、蓋削りの続きです。写真は蓋の裏側です。同じ”しった”(削り作業をするときにものを支える台)に乗せて、裏表を削ります。私は団扇形皿の原型制作の続きです。大分団扇のひらっと感が出てきました。


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ビールカップ「祥瑞菱窓文ビールカップ」

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ビールカップ 「祥瑞菱窓文ビールカップ」のご紹介です。

更紗文様からヒントを得て図案化したカップです。もともと祥瑞でよく使われる唐草や小紋、草花文をバランスよく組み入れて仕上げました。
陶主の伸びのあるろくろびきに落ち着きのある呉須(青い絵具)を使い、濃淡をしっかりと付け、文様を浮き立たせました。高台は2重高台に仕上げられ、手が入っています。

2重高台とは昔、中国陶磁、上手ものを焼くときに炉材が悪く、高台の内側の2重に削り仕上げた畳付部分に台をかませたところから、この形が成り立っています。今は、形だけが残り上手の高台として形式的なものになっています。

b-beer9-3.jpg本格的な祥瑞をベースに作ったビールカップ!
地ビールなどの風味豊かなビールをより美味しく、お飲みいただけます!
ただ今、祥瑞ビールカップ特集を開催しております。
2011年8月10日(火)までです。こちらもどうぞよろしくお願いします。

祥瑞ビールカップ特集

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乾山写し醤油さしー削り仕上げ、団扇形皿ー原型制作

陶主は乾山写し醤油さしの削り仕上げの続きです。私は乾山写し菊桐文角向付の原型の仕上げを終えました。長くかかりましたが、乾燥に入ります。無事乾いてくれることを祈って。。。それから、団扇形皿の原型制作に戻りました。少し形を出しては、仮お越しをして形を見ています。


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乾山写し醤油さしー削り仕上げ、菊桐文角向付ー原型仕上げ

陶主は乾山写し醤油さしの削り仕上げです。小さな作業です。蓋と本体の一つひとつを合わせて削っています。蓋のかみ合わせをしっかりするために表面はもちろん、裏のカツラ部分も削ってあります。私は桐菊文角向付、原型の側面にわずかな丸みを付けて整えています。


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ビールカップ「色絵祥瑞ビールカップ」

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ビールカップ「色絵祥瑞ビールカップ」のご紹介です。

6つの窓を小紋で描きつめました。赤絵が入っているので華やかに仕上がっています。
小紋は綸子(りんず)、亀甲(きっこう)文、丸文、七宝繋(しっぽうつなぎ)、あと創作小紋を入れました。呉須の色は紫かかった鮮やかなブルーで、濃淡をつけながら絵柄に表情を出してあります。
今回、期間限定で特別価格やっています!

作業工程はろくろで水びきし、同じく削り仕上げをして形を作り素焼きをします。それから絵付です。先ず染付(呉須ー青い色の部分)で釉薬をかけて本焼きをし、赤絵の部分はそのままに焼き上げます。焼成後に、赤絵の部分を絵付けし、上絵の窯で焼きつけて完成です。

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b-beer5.jpgビールカップの容量は350ml缶がまるまる1缶入る大きさです。大ぶりのカップです。
口が少し広くなっていて飲みやすく、裾が狭まっているので手に馴染みます。
アイスティーを入れてティータイムを楽しむなんてのも洒落てますね!
色合いが華やかなので、ちょっと気分を変えたいときやプレゼントなどのお使い物にも最適です!

2011年8月10日までの特別価格です。通常8600円のところを5600円の特別価格にてご提供いたします。この機会をお見逃しなく!

 

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