小鉢

色絵紅白梅文輪花鉢ー輪花とり

仕事は新作の蓋向付の削りと色絵紅白梅輪花小鉢の輪花取りです。変形8等分、割をつけてカットしていきます。絵付けは色絵雪杉図向う付けの二度盛りです。杉の緑の濃淡を意識して仕上げます。その後、杜若文向付の見本です。図案の修正と色の濃淡の調整をして焼きます。


20150110色絵雪杉図向付ー色盛り杜若文向付ー絵付け

新商品・追加商品のご案内

日差しが鋭く一気に夏到来の気がします。
工房では初夏の代名詞とも言えます、青もみじの器の制作に追われておりました(笑)
このところ在庫切れが多く、申し訳ない次第でございます。
またお問い合わせもたくさん頂き、ありがたく思っております。

近年、伏原窯は京焼、乾山の仕事をベースに作陶しております。ホームページでは磁器(土物に対して石物とも言われ、透き通る白い器です)の作品も販売しておりますが、こちらの追加制作はしばらく予定はございません。お声を頂きました方々には大変申し訳ないのですが、土物と石物では窯の焼成温度が異なり一緒に焼けないなど、仕組みが全く違うので工房の仕事の流れ上難しいです。しかしながら、お客様からお声の多いものは土ものに変換して新作にしていきたいと思っております。また、作品ができましたら、こちらでお知らせさせて頂くますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

新商品のご案内
乾山 色絵春草文猪口

他店より取り寄せた器です↓↓↓
京焼 粟田輪花小鉢・愛らしい花が咲いている形をしています。
小梅文飯碗・伏原窯のロングセラー商品です。

New!ー「乾山写し絵替わり土器皿」「京焼粟田輪花小鉢」

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乾山写し絵替わり土器皿

土器皿の新作です。人気のあった赤土の土器皿に続き、絵柄も新しく作りました。乾山土の色合いと絵柄が、優しい雰囲気に仕上がりました。絵柄は初春の咲き誇る梅、波に戯れる千鳥、縁起のいい七宝、定番の山水、山深い冬の雪笹です。和菓子を盛ってお抹茶をたのしみませんか。
 

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千鳥七宝山水

 

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京焼粟田輪花小鉢

華奢なボディに小さな輪花をとり、花のような器に仕上がりました。京焼の上品な土を使い、柔らかい色合いに細かい貫入が入っています。かろやかな器におせちをとりわけませんか。お料理をより品よく華やかにしてくれます。

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2011年12月焼き上げ作品

色絵七宝文香合です。今回は内側に前面青を入れて仕上げました。

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乾山写し絵替わり土器皿です。定番になった赤土の土器皿をいつもの乾山土で作りました。
土色がかわり、また変わった雰囲気に仕上がっています。

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京焼粟田輪花小鉢です。京焼の土の優しい色合いを使い、品よく焼きあがっています。

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乾山葵紋大鉢の水挽き

こんばんは。雨が上がり今日は清々しい一日でした。今朝は岸和田の市役所に用事があったので、久しぶりに岸和田城の周りを歩いてみました。空気は少し肌寒く感じたのですが、なかなか気持ちよく、見なれた街並みも新鮮に映りました。ここも捨てたもんじゃない、住むにはいいかもしれないなぁ、なんて思いながら旅気分で散策してきました。

こんな日はどこに行ってもそこが一番よく見えるものなのでしょう。しかし用事を終え帰って来た工房は、やっぱりここが最高。湿った土の匂にどこか安らぎを覚えるのです。


伏原窯工房より

私は周囲に緑がなくては生きてられない性格で、昔個展などで都会に一週間ほど居なければならない時などかなり苦痛でした。山々の自然の中で草木の些細な変化を見つけては喜び、鳥の鳴き声に目覚め、季節を感じという生活を長く続けてきました。今更どこに行こうなんてあまり思わないのですが、五月の新緑の風が吹くころは旅の気分に誘われるものです。

少し旅人の気分に浸りながら夢を見ているのですが、工房はいつも変わらず忙しく仕事を進めています。今日は乾山葵紋大鉢を水挽きしました。昨年から何度も見本出ししているのですが、なかなか合格しない品物です。口元が少し「は反り」していて、その部分の轆轤挽きがようびさんのイメージに合わない様です。本歌は乾山の小鉢なのですが、その形を使って大鉢にして下さいと依頼されています。こちらも形がつかみ切れず色々作ってみたのですがうまくいきませんでした。先月図書館から借りてきた乾山の全作品集的な本に、この本歌の高台部分が掲載されていました。なかなか見ることのできない写真でした。私の思っていた形と全然違っていたのにびっくりしました。長年やっていてこんなこともあるんだなと、勝手な思い込みを反省いたしました。

夜の梅

こんばんは。この一週間はまるで菜種梅雨の様な天候と云われていますが、どんより雲に覆われた山間も今夜は暖かく感じています。季節が先走っているようで感覚として二三週間のずれを感じますが。夜の山道を歩いていると、どこからともなく馥郁とした梅の香りが漂ってきました。この世界をどの様に表現しようかと迷っていますが、香りとともに胸が締め付けられるのも、そこに「春」を思い起こすからでしょうか?いつになっても春を待つ気持は、初々しい心を自己の中に発見できるからかも知れません。昨日80も過ぎた父が、「早く三月になればいいのだがなあ。」と独り言を云ったのも、今年も春に出会える喜びを言いたかったのかも知れません。

工房はすたっふMさんが焼き上がった作品を持って来ました。見本「しだれ桜のお湯呑」も春の光を感じられる出来上がりでした。早速十草紋のお茶碗、毬紋皿、と一緒に工芸店様に発送しました。水仙の箸置きも全て削り仕上げを終えました。紅白椿紋箸置きの見本も納得いく削りが出来、かなりの手の込みようですが、この様な箸置きもあってもいいのではないかと思いながら作ってみました。この何年かで色々なお箸置きを作って来ましたが、少しずつ箸置きの魅力にはまりだしています。彫塑的な感覚が面白いのでしょう、もっと色々アイディアが生まれてきそうです。季節には何合わないですが、一年もすぐに巡ってくるのでどんどんチャレンジしていきたいと思っています。

夜から乾山陶器の作成に入りました。轆轤で挽いてあった湯呑、筒向付け、小鉢等を削って行きます。明日白化粧をいくつかテスト用に準備したいと思っています。土に馴染む様な化粧や独立して主張する化粧などを考えています。

一つひとつ、口癖ですが前に進めて参ります。