夜の梅

夜の梅

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こんばんは。この一週間はまるで菜種梅雨の様な天候と云われていますが、どんより雲に覆われた山間も今夜は暖かく感じています。季節が先走っているようで感覚として二三週間のずれを感じますが。夜の山道を歩いていると、どこからともなく馥郁とした梅の香りが漂ってきました。この世界をどの様に表現しようかと迷っていますが、香りとともに胸が締め付けられるのも、そこに「春」を思い起こすからでしょうか?いつになっても春を待つ気持は、初々しい心を自己の中に発見できるからかも知れません。昨日80も過ぎた父が、「早く三月になればいいのだがなあ。」と独り言を云ったのも、今年も春に出会える喜びを言いたかったのかも知れません。

工房はすたっふMさんが焼き上がった作品を持って来ました。見本「しだれ桜のお湯呑」も春の光を感じられる出来上がりでした。早速十草紋のお茶碗、毬紋皿、と一緒に工芸店様に発送しました。水仙の箸置きも全て削り仕上げを終えました。紅白椿紋箸置きの見本も納得いく削りが出来、かなりの手の込みようですが、この様な箸置きもあってもいいのではないかと思いながら作ってみました。この何年かで色々なお箸置きを作って来ましたが、少しずつ箸置きの魅力にはまりだしています。彫塑的な感覚が面白いのでしょう、もっと色々アイディアが生まれてきそうです。季節には何合わないですが、一年もすぐに巡ってくるのでどんどんチャレンジしていきたいと思っています。

夜から乾山陶器の作成に入りました。轆轤で挽いてあった湯呑、筒向付け、小鉢等を削って行きます。明日白化粧をいくつかテスト用に準備したいと思っています。土に馴染む様な化粧や独立して主張する化粧などを考えています。

一つひとつ、口癖ですが前に進めて参ります。

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