なるみ庵
ー粘葉本和漢朗詠集を書くー
ここ最近、陶主が一字一句というのを書いている。陶主が書き終えた後、私も書く。五月三日から始めたので一月と少し経ち、気負いせずに書けるようになってきた。
随分前になるが、仮名文字を習いたくてお習字教室に通っていた頃、粘葉本和漢朗詠集に出会い購入したものの、あまりの忙しさにお習字もやめ、本も開くことなく仕舞ってあった。

これを出してきて、一字一句の後にお稽古を始めることにした。
以前は、書いてある漢詩や和歌の意味が分からず取り付きにくかった。今はAIや検索で、意味や読み方まで簡単に調べることができるので、とても気持ち良く書き出すことができる。
本は四季に分かれて構成されており、夏から始めることにした。
続けて書くことが目的なので、少しずつ書いていこうと思う。

夏「更衣」
背壁残燈経宿焔 開箱衣帯隔年香
生衣欲待家人着 宿醸当招邑老嘗
朝の静かな場面から始まって、最後は人を招いて賑やかに——
白居易は地方に赴任することが多く、その土地の人々と温かく交わる様子がよく詩に出てきます。「邑老を招いて」というところに、そんな人柄が感じられる一句です。
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