なるみ庵
粘葉本和漢朗詠集 納涼
青苔地上銷残雨 緑樹陰前逐晩涼
白居易の「首夏」七言律詩より

七言律詩「首夏」は白居易が35歳の時、長安から下級官吏として盩厔(ちゅうちつ)県に赴任していた際、初夏(首夏)の官舎で閑適な日々や地方官としての生活の感慨を詠んだものです。
静けさと日常の音から、初夏の光や風、色彩豊かな情景へと広がっていく、非常に美しい詩です。
粘葉本に取り上げられているのは、その中でも情景の美しさが際立つ第三句と四句です。
【白文】
窮巷孤眠対日長 機絲作業紡績忙
青苔地上銷残雨 緑樹陰前逐晩涼
過麦蝉声雲外急 入簾花片風頭香
何人解作臨官愛 極浦晴明蝶乱飛
先日、白居易の本を読みました。そこには民衆に寄り添った詩や社会批判等がかかれてあり、和漢朗詠集に出てくる様な花鳥風月の詩は、あまりなかったことに驚きました。
雨の続く今週、青苔に残る雨と緑樹の涼を感じながら過ごしたいと思います。
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