陶主日記
私は長い間、
**岡潔 先生の言われる
「情緒」**を大切に暮らしてきた。
理屈ではなく、
季節を感じ、
人と語り、
食卓を囲む。
そんな暮らしである。
その暮らしを続けてきた中で、
いつの頃からか
私はそれを
なるみ
という言葉で呼ぶようになった。
しかし、これは
特別なものではない。
日本人なら、
本来みんな
こうなるのだと思う。
もちろん、
人それぞれの
なるみである。
人それぞれの暮らしの中で
時間が熟し、
それぞれの実りがある。
これからの時代は、
そんな
みんなのなるみ
で暮らす世の中に
なっていくのではないか。
私は
そう確信している。
伏原窯は、
その小さな礎石で
ありたいと思う。




