なるみと読む徒然草 第四段
令和八年十月三日(土曜日) 晴れ
今朝は午前八時起床。
第一段から読み直してきた『徒然草』も、今日で第四段まで来ました。
【原文】
後の世の事、心に忘れず、仏の道うとからぬ、心にくし。
【現代語訳】
死後の世のことをいつも心に忘れず、仏の道にも疎くない人は、奥ゆかしく、心ひかれるものだ。
【なるみと読む】
短い。
本当に、これだけです。
兼好は「後の世」とは何かを説明しません。
仏の道について説教することもありません。
ただ、
「後の世の事、心に忘れず。」
この世のことだけでいっぱいにならず、その向こうにあるものを、心のどこかに置いて暮らしている。
そういう人を、
「心にくし」
とだけ言う。
ここは、掘ればいくらでも掘れるでしょう。
けれど、今日は掘らない。
一行で書かれたものは、一行のまま受け取る。
「ここは完結でこそ、生きてくる。」
それが今日、第四段を読んで感じたことでした。
第一段から第四段まで読み直してきて、兼好の筆は、人の姿を眺めながら、少しずつその奥へ入ってきました。
そして第四段。
ふっと「後の世」へ目を向ける。
それ以上は言わない。
お茶を一服して、また日々の暮らしへ戻ればいい。
喫茶去。
今日の第四段は、これでおしまいです。
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