陶主日記

三月三十一日。

曇り空で、湿り気を帯びた春の朝。

工房へ向かう途中、月末の会計の後始末を済ませてから工房へ入る。

午前十時半、ネット環境でお世話になっている越智さんが来られた。

越智さんとは仕事を始めてちょうど一年になる。

長く動いていなかった伏原窯のネット環境を整備してくださり、

ホームページの整理やインスタグラムとの連動など、

少しずつ外へ向けて発信できる環境を作ってきた。

昨年末には、ふるさと納税に向けた準備にも力を尽くしてくださり、

新しい流れの土台が整いつつある。

今日は近況を語り合いながら、今年度の方向性を共有した。

その中で、「なるみ」という言葉にも深く共感してくださり、

大阪の窯元として

泉州なるみ文化を作っていこう

という思いを共有することができた。

有意義な時間はあっという間で、気が付けば三時間。

午後一時半に越智さんは帰られ、それから遅い昼食となった。

三時のお茶は、越智さんからいただいた吉野のお土産。

桜葉の塩漬けの入った春のお菓子を、抹茶でいただく。

春の香りがふわりと広がる。

その後は仕事へ戻る。

交趾鮎足笹型小向こうの削り仕上げ。

今日は三枚を仕上げることができた。

明日は朝、参禅会があるので、七時半に工房を出る。

三月みそか。

こうして静かに月が終わり、春が始まっていく。

越智さんと一年。

そして今日、

大阪の窯元、泉州なるみ文化。

いい具体的な目標を共有できた一日でした。

今日も、なるみ。