鎮魂歌

鎮魂歌

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お早うございます。世間はすっかり夏休みモードに入っていますね。今日から夏の甲子園、高校野球が始まっています。9時からの開会式をテレビで見ていました。工房は昨日から「染付磁器猪口、七寸皿、祥瑞鉢」を焼いています。朝、8時に温度調節をして、少し余裕のある時間帯に朝食をとりながら見ています。

この一週間腸炎ですっかり食欲が落ち、水分だけの日が続いていました。昨日やっと三食固形物を食べることができ、腹痛も徐々に治まりはじめました。15分おきにおきた腹痛も潮が引くような感じになってきています。体力、気力が痩せたせいか、甲子園で活躍する高校生がまぶしく見えます。今年はどのようなドラマが展開するのか、興味は尽きません。

この八月は日本人にとって特別な時間が過ぎていくように思います。広島原爆記念式に潘国連事務総長はじめルースアメリカ駐日大使が初めて参列しました。ルース駐日大使は「未来の世代のために、私たちは核兵器のない世界の実現を目指し、今後も協力していかねばならない」とのコメントを発表し、第2次世界大戦のすべての犠牲者に敬意を表した。ということです。また潘事務総長は被爆者や遺族ら出席者が見守る中、原爆死没者慰霊碑に献花。あいさつの中で「被爆者が生きている間に、核兵器のない世界という夢を実現しよう」と呼び掛け、国連トップとして核軍縮・不拡散を主導する決意を世界にアピールしました。戦後65年が過ぎました。現在日本は大きな転換期に差掛っています。多くの人類の犠牲の上に、今の私たちの生活、文化、生命が成り立っています。昨年オバマ大統領はプラハで「核なき世界」を宣言しました。この機運を世界的潮流にするためのも、私たち日本人は大きな人類の使命を付託されているように思っています。

八月は鎮魂の月です。終戦記念日と盂蘭盆会が重なるのも意味ある巡りあわせと感じます。静かに目を閉じ、胸に手を当て、自分の鼓動に先祖の魂を合わせる。人類の、また生きとし生きる全生類の生命に、自分の鼓動を合わせて一つの宇宙を感じる。

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