京焼 「葵文平向付」絵付け

京焼 「葵文平向付」絵付け

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こんばんは。四月に入って寒の戻りという言葉はないでしょうが、昨夜は雹が降ったり、また所によっては雪になったりと大変寒いところが多くあったようです。山の生活はまだまだストーブから離れることができませんが、山桜の色合いは近年にない美しさで感動を覚えます。この寒さでは夜桜に出かける気分にはなりません。

工房は昨日に続き葵紋の絵付けに取り掛かりました。昨日割を入れたところに、鉄と御須で花びらを描いていきます。生素地に直接描いていくので、花ビラの感じが一層出やすくなっています。墨絵を描くように水で薄く伸ばした絵の具を花びらが重なったような感じにふわふわっと描いていきます。花も大小変化を付けて遠近を出していきます。

書き終わった花ビラに釘彫りで花弁を入れていきます。幼い頃画用紙いっぱい色んな色のクレヨンを重ね塗りして、引っ掻きながら絵を描いたことがあるでしょう。その要領と同じ事なのです。どこか稚拙な線が有る方が面白いと思います。

乾山がよくしていた技法の一つですが、ルーツは絵高麗、中国磁州窯に有ります。私がまだ駆け出しのころよく写した窯の一つです。 この技法を使い色々な器に挑戦していこうと思っています。


京焼 芙蓉平向付絵付け

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