乾山陶器 筆使いの面白さ

乾山陶器 筆使いの面白さ

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今日は早春の好天に恵まれました。穏やかな日差しが戻って来ました。久しぶりに大きな山桜の木のある橋まで奈菜(工房のマドンナ)と散歩に出かけました。途中にある梅の木は今が盛りとばかり満開で、福郁とした高貴な香りを放っていました。梅一輪程の暖かさとは言いますが、すっかり気候は春に変わっています。こんな事を云っていますが気が付けば後二日で二月も終わり、いよいよ弥生三月に入って行きます。

工房は昨日の続き、削り仕上げをしました。気が落ち着かないで夕方になってようやくいくつか削ることが出来ました。手探り状態なので考えがなかなかまとまりません。結局は早く一度焼くことが先決です。どうこう考えまた思っていても一度焼くことで、なにわともあれ一回目の結果が出るのですから。そこからいいところを延ばし、積み上げていけばいいのです。傍から見れば何をだらだら、うろうろしているんだろうと見えるのでしょうが、思いついた資料を探したり、乾山の筆使いを調べたりと情報集めに一日を掛けてしまいます。乾山には梅のモチーフが多くありますが、筆使いは色々なタッチが有って筆も変えて描いています。

鉄絵の筆はすたっふMさんが使っているものとはまた違う素材で作ってあります。週末筆を見に出かけようと思っています。その筆屋さんは陶磁器に描く筆を作ってくれるところなので、こちらの気持ちにあった筆がなかったら、お話をして作って頂こうと思っています。鉄絵の筆はどちらかと云えば穂先が長く、腰をためて描くと面白い線が生まれます。筆には正面と裏があって、裏から入る線やまた腹で引きずったように描く線など色々な筆法があります。乾山陶器を見ていると絵付けは生素地の段階で描かれています。普段絵付けをする陶器は素焼きをしてから描くのが一般的なのでしょうが、事乾山の陶器は生素地にダイレクトに描かれた味が器とひとつになって面白さを醸しだしています。

乾山陶器のどこか焼き物から離れて見える作品があるのは、一般の焼き物の手順では表現できないものなら独自の方法を発明してでも、乾山絵画を見せるための作品だからでしょう。たとえ陶器を離れていてもそれは一向に構わないという感じが強く出ています。どの様に作られたのか?色々と試しながらこの山を登って行きます。

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