2008年 6月 の投稿一覧

6月の楽しみ

今年は6月に入り早々と梅雨入りになりました。

例年より一週間は早い様に思います。いつもなら梅雨入り前にある真夏日に一度海に出かけることを楽しみにしていたのですが今年は叶いませんでした。

代わりに笹ユリが早く咲き始めた様に思うのですが。この時期の楽しみは朝の散歩にお目当てのポイントに咲き出したユリを見つけることです。今日も昨年から目を付けていた場所で2本の百合を頂いてきました。まだ蕾が5センチ程ですが一週間もすれば咲き出してくるでしょう。

笹ユリが咲きはじめて行く風情は何とも優雅で、一日一日が楽しみの連続です。

立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花、なんて小さい頃から聞き慣れた言葉ですが、日本の女性の美しさを百合が象徴している様に思います。

また間もなくすればホタルも飛び交いだすでしょう。百合の香りをききながら、ホタルを観る。河鹿の鳴く声。6月の山のくらしの楽しみです。


sasayuri.jpg

6月の楽しみ

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薬味入れの見本が焼けました。

薬味入れ薬味入れの見本が上がって来ました。小紋を風呂敷包みにした様にデザインしてみました。思った様な出来栄えに満足しています。高さが4センチ程のものですが空間を残し、あまりひつこく無い様に仕上げました。早速、ようびさんに送ってご意見を伺います。
小紋は伏原窯の得意とするひとつですが、この図案はかわらけ盃にも使い、錫の銚子の蓋にも使ったように、気に入っています。今回は薬味入れにも使いましたが、まずまずの出来だと思います。
         
細かい作業ですが小紋の好きな人には気に入ってもらえるように丁寧に書き込んでいます。

また、これとは違って季節の文様も面白いと思っています。いづれデザインいたします。

薬味入れの見本が焼けました。

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六月父の日特集にエールコメント

6月に入って今年はすでに近畿地方に梅雨入り宣言がでました。衣替えで半そでの白いセーラー服がまぶしい気節ですが、今日は肌寒く雨が降っています。

HPで「父の日」の特集を打っています。マグやカップ、今までに無かった色使いの作品を出して見ました。祥瑞の大きなマグカップは色々な図柄が豊富に取り揃えて居ります。色祥瑞は珍しいでしょう。呉須の色合いが微妙に違っています。濃いもの、淡いもの、図柄によって変えています。丹念に書き込んでありますが、一つひとつの「線」が一定の力と柔らかさを均一な関係で保ちつつ描き切るのはなかなかのものです。

我々の特徴の一つに、一見あまり目を引くという特殊性は感じられない様にわざわざ仕上げてあります。

東京のある工芸店に、染付の仕事を見せた事がありますが、なんと、そこの店主はこの染付を見て印判ものかと聞いたぐらいですから、驚きました。あまりにも楽々と仕事がされていて取ってつけた様なイビツな線が一つもないから、手描きと思わなかったのでしょう。普段使いの食器にここまでの描き込みをした作品は実はどこにもないのです。

今、皆さんにお見せしているこのカップは、まぎれもない世界でひとつのカップです。大ぶりですが驚きの軽さです。この写真を撮って頂いたカメラマンの方もこの作品の「かろみ」をどのように撮ろうかと大変苦労されていました。

「かろみ」食器にとって一番重要な要素です。そこが出来てはじめて文化といいたいですね。

一度手にしてこの感覚を味わって下さい。ビールが入ればビールの重みを、飲み終えた後はカップの心地いい重みを感じて頂きたいものです。

ウェブ上では感じられにくい世界を言葉で表現してみました。

私たちは器の奥深い世界を普段使いの食器に託しています。