再び陶器オーダーメイドについて

再び陶器オーダーメイドについて

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こんばんは。早いもので五月も半ばになってきました。しかし気候は三月の陽気と言っています。引き続き五月になっても寒暖の差が大きく、私たちの工房もストーブなしでは寒いくらいです。異常気候になれば暑くなっても温暖化、寒くなっても温暖化が原因ということになっています。それもいかようなものなのでしょうか。私にはよく分からないのですが。もっと何か違った要因も多くあるように思うのですが。といっても現実は各地にかなりの影響が出ていると聞きます。東北地方の農家の方々が一日の温度に神経立てているという二ユースを見ました。

工房は私が十草紋の大汲み出しをロクロ挽きしています。すたっふMさんは引き続き磁器七寸皿の素焼きに、呉須で牡丹紋の絵を描いています。丁寧にまた細やかに時間をかけながら絵付けをしています。大変贅沢な七寸皿になっています。オーダーメイドだからここまで時間をかけることができるのでしょう。インターネットが出てきて私たちの仕事も変わって来たと思います。HPを活用し色々な仕事を自ら作り出していく工房や、自らの作品を多くの人に発信している人たちも増えてきたと思います。しかし作品を創作し、またネットを毎日活用していくことは案外労力のいることだし、それだけの情報を日々出し続けることは難しい事ですね。単調な仕事からネットに上げる情報を紡ぎだすことは、それはそれで才能の一つだと思います。

私たちはHPでオーダーメイドの仕事を確立したいと思っているのです。工芸店に卸している仕事も、そこのお店のオリジナルとしてオーダーを掛けているのです。それは個人が私たちに発注鵜することと変わりがないと思います。私たちの仕事は量産に適しておりません。一つひとつ仕事のクオリティーを極限まで高めたいと思っているのです。そういう仕事は、ネットを活用しオリジナルを求めるお客様に呼びかけることが一番いいのではないかと考えています。

先週東京のあるお茶人から「玄猪香合」の依頼を受けました。今年11月下旬に釜を掛けるそうです。そこで季節に合うこの香合を使ってみたいと考えておられるようです。より深くオリジナリティーを求めていこうとしている事に、私たちは協力したいと思っています。一つひとつの心に丁寧に接する仕事を私は求めております。

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