ぐい呑みの削り

ぐい呑みの削り

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こんばんは。昨日は成人式で町は華やいでいたそうです。私は山の工房にこもりっきりでその様子は娘の話で伺うばかりです。昨今少子化でどんどん若者が少なくなって来ています。日本社会の大きな問題ですね。未婚率が高く、私の周りにいる若者(?)達も一人でいる方が多くいます。むしろ結婚しているほうが珍しいという状況です。私が住んでいるところは世帯数8軒、人口25人。若者6人。比率からいえば多いほうかも知れませんね。 (笑)

こんな過疎の村にブロードバンドがやってくるということで、その説明会が会館で行われました。11年に地デジが始まるというのに、ここはその対象外の地域でした。大阪府下でこの地域だけが光ファイバーから見放されていましたが、ようやくその整備に予算が付き、この3月にはとうとう入ってくることになりました。もちろんこの村でHPを持ってウエブを活用しているのは私ところ一軒なのですが、いくら光がやってきてもその恩恵を十分活用するにはかなりの知恵が必要になってくると思いますが。たとえインフラが整備されても、時代について行けなくてはどうしようもありません。テレビだけを見るのに60何チャンネルも必要ないし、それよりも経費がかかり負担になってくるのでしょう。地域によっては高齢の方々でもPCを活用し、自分たちの生活の活路を開いているという報道を見聞きしますが。変化について行けない方々のほうが圧倒的に多いのでしょう。
考えさせられます。

今日の工房はぐい飲みを削り仕上げしました。ざっくりと土味を表現することが出来、気分上々です。微妙なタイミング要求される仕事ですが、このタイミングこそがこのぐいのみの全てです。出来る限り柔らかい状態で削るのですが、その道具は木へらであったり、軟鉄であったりと土の状態によって変えるのですが、その道具の接点、摩擦によって色々土の顔が違ってきます。その道具を発明するのも陶芸家の自然に対する観察力だと思います。色々な土があり、色々な道具があり色々な表現が生まれると思います。

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