ニーズの発見と創造

ニーズの発見と創造

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こんばんは。冷たい雨が降っています。北の地方は雪模様ですが、関西はこの様な寒さと温かさが入り混じりながら春を迎えていきます。もうそこまで春がやって来ているのでしょうね。寒さの中にも希望が見えてきます。

今日は金曜日で公民館の陶芸クラブでした。昼のクラスに私はお休みをしましたが、夜のクラスには指導に行ってきました。その前にようびさんから電話が入りました、24日に送った十草紋の飯茶わん、枝垂れ桜紋湯呑、新しい小さな汲み出しの焼き見本についてのコメントです。課題だった十草の口もとの線の揺らぎはまずまずの評を頂きました。温度を5度近く落とした事で少々の呉須泣きはおさまったのでしょうが、今度は焼きの甘さが気になるようでした。早速お店の方で御茶碗に水を張って、焼きの甘さがどの様な影響が出るのかテストをすることになりました。京焼は酸化焼きでどうしても温度が低めで焼かれる為、貫入にシミがつきやすくなります。このシミはまた京焼の魅力に転嫁していくのですが、それを知らない方が買われると、クレームの元になってしまいます。私どもで使用している土は低下度でも焼きしまるように調整してあるようです。普段家で無地の鉢を色々な状況で使っているのですが、全く貫入にシミが入らないということはないのですが、汚いということは全くありません。使って行くたびに歴史の様な重厚さが生まれてきます。これが京焼の魅力です。もちろん扱う状況で同じ器でもこれ程違うのかと思うような器に出会うこともありました。今の京焼は酸化焼は電気窯で焼かれることが多く、私共のように灯油窯で焼くことはめったにありません。電気窯はどうしても素地が焼き締まるということが難しく、それ故食器ではシミが入り易いのも否めません。その難を解消したいがため私どもは素地の焼きしまる、また柔らかく焼きあがる為に灯油窯を使っています。

食器はこれだけ色々な事に制限されながら作っています。今の時代のニーズに合うことと、いい食器とはなかなか折り合いが付かないことが多く有ります。しかし作り手も奢らず、使ってくださる方の意見を素直に受け入れることで、新しいニーズが生まれてくると思うのです。今、私たちが作っている京焼の食器は、たぶんどこの窯屋さんも作っておられないのではないでしょうか。そこに私たちの新しいニーズを産み出してきました。今金の高騰でこの仕事もある局面に来ていますが、この状況を深く受けと止めてまた新しい作品に展開していきたいと思います。

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