「乾山紅白椿紋箸置き」の原型作り

「乾山紅白椿紋箸置き」の原型作り

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こんばんは。今日は節分です。鬼は外、福は内。昔は子供たちと楽しく豆をまきましたが、この頃は一人で年中行事をしています。二月に入りどこか何かしら華やいでいます。今日もHPで水仙の箸置きを買って下さいました。お友達にプレゼントされたら大変喜ばれたそうで、お友達が追加をしてくださいました。作家冥利に尽きます。箸置きという小さなものですが、こころが通じが合う喜びは何とも楽しいものです。有難うございました。

季節のシリーズで工房では「京焼紅白椿紋箸置き」の原型を作りました。乾山の椿紋香合を参考にしました。春を持つ様子が表現されれば幸いなのですが、明日石膏型を取ってみましょう。


京焼 椿箸置き

ようびさんからも「扇金銀彩箸置き」の追加注文を頂きました。御能に使う扇子をかたどっています。手間の込んだ仕事でその分お値段も張るのですが、お客さまも値打ちが分かって下さっているのでしょうか、よく買って下さっています。

京焼はこの様に手の込んだ仕事が似合います。今使っている土も妥協知らずで、完成度を上げれば上げるほどこの土は生かされて来ます。細かなレリーフまで忠実に焼き上げてくれるので、安心して形を追いかけることが出来ます。自分に向いていると云えるのでしょう。面白く仕事をしています。ようびと京焼を始めた最初の仕事がこの扇の箸置きでした。箸置きの部類でダントツにお値段の高いのは須田青華さんところですがそれに次ぐ値段は、当初真木さんも売れる自信がなかったようです。かれこれ三年になりますが少しずつですが売れてくれました。金の高騰もあって追加があっても廃番にしようかとも考えていたのですが、せっかく要望されているのを無くするというもの何なんで、快く作らせていただくことに致しました。

一つひとつ手間暇掛けたものが分かってくださることに感謝申し上げます。箸置き一つにも気持ちを入れて作れば通じる事の喜びを味わいつつ、四季の箸置きシリーズを完成させていきたいと思っています。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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