「色絵梅紋輪花向付」の削り仕上げ

「色絵梅紋輪花向付」の削り仕上げ

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こんにちは。昨日は一段と寒さが厳しく、風が身を切る冷たさで、朝は底冷えしていました。そんな中での成人式でしたが、着物姿の新成人が、明るいかわいい笑顔ですれ違って行きました。我々の時代とはすっかり様変わりした成人式です。幼いというか、意識の違いなのでしょうか、否もしかすると「大人」がいない日本になってしまったのかも知れませんね。「甘えの構造」なんていう本がありましたが、マッカーサーは当時の日本人を12歳と表現していましたが。翻って自分の中に「大人」が存在しているか疑問な所です。

京焼 紅白梅文鉢の削り 工房は午後から「色絵梅紋輪花向付」の削り仕上げをしました。今日のノルマは土曜日の残り全部を仕上げることです。7時に削り完了致しました。明日から輪花を取っていきます。口に墨で印を入れ、カンナで一つずつ輪花を取っていきます。輪花を取るとどうしても口元が堅苦しくなるのですが、絵が紅白の梅で日本情緒の強い器なので、柔らかな口元になるよう工夫しなければなりません。均一な輪花ではなく、梅の花びらに合わせた変形輪花になっています。そこが中国の器と違った趣のある輪花となっています。

一つずつの動作にきめ細かな心使いが要求されています。またその様な細やかなところを使う側に悟られぬように、何気なく軽いタッチでこなしたようにして置きたいものです。

大人の器、大人の行動、大人の気遣い、器作りはどこまでも自分を消していく作業です。その行きつくところ、最後に残る昇華されたものが「個性」と工芸では云われています。我が我が、僕が僕が、私が私が、いつからその様なものを野放しにして、甘えさせてきたのでしょうか。

「時代が変わる」ボブデュランじゃないが、100年に一度どころの騒ぎでない大変革の時代。今の若者たちが切り開いていかねばならない時代だということは、確実なことだということです。そう私も大いに参加して新しい時代にして行きましょう、と思いました。

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