「ぶりぶり香合」の仕上げ

「ぶりぶり香合」の仕上げ

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こんばんは。師走は駆け足で過ぎて行きます。うかうかしていると早4日、窯の準備に追われ出しました。今日は箸置きが乾いたので、歪みを修正するのにサンドペーパーを掛けてガタつきを直しました。思ったより歪みが少なく、修正も少なくて済みました。来客があり予定の時間が大きく狂い、4時半に素焼きが入りました。10時前に上がる予定です。


buriburi.jpg

ぶりぶり香合の仕上げに掛かりました。前回の経験から学ぶところが多く、また参考資料の見方も依然と比べて、仔細なところまで気が行くようになってきました。作り方もまた、土も前回と変えて作っていますが、この香合は難攻します。非常に難度が高いものです。

仁清の写しですが、非常に奥が深く手の込んだ作品です。仁清の写しをしてみるとよく分かるのですが、実に写実的で造形に隙がなく、緻密でありそれでいて独特の「軽み」がある。天才と一言でいえば済むのでしょうが、真剣に写して初めて分かる、作品に対する凄味を感じてきます。それでいて、どの作品も「はんなり」とした柔らかさがあります。

今回はその領域に一歩でも踏み込みたいと願って挑戦しています。

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