この頃都に流行るもの

この頃都に流行るもの

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こんばんは。大阪はすっかり春の様な気候になっています。今日も朝から三月、四月に降るような雨になって、工房は機嫌よく仕事を進めることが出来ました。

時代がすっかり変ってしまい、我々の陶芸界も流通の変化で大きく作るものも変ってきました。百貨店業界の低迷、コンビニに売り上げが抜かれ久しくなって、今はもっぱら水をあけられているような状態です。この頃は家に籠ってネットで買い物という事も多くなって来たのでしょうか。インターネットでの売り上げがコンビニを抜いて一位になったそうです。今後益々ネット販売が主流になるのでしょう。

2011年の地デジで今までネットに係わりの薄かった地域や年代も、難なくテレビからネットに入ってくるようになるでしょう。いったん係わり始めると便利さに慣れて、充分生活の主流になるのも早いと思います。工房のこの地域にも間もなくザックが入って来ます。高齢化で益々買い物が不便になりつつある中で、ネットで買い物が出来たら、なんと負担のない便利なのもだと実感出来ると思います。

我々の業界も販売は商店での卸しであったり、ギャラリーでの個展販売であったり、また問屋卸し、個人でのお店販売等々、、、。色々あるでしょうが、この頃は自社ホームページでの販売にみなさんも力を入れてきました。今まで陶器をウエブで売ることは難しいといわれてきましたが、カメラの質も上がり写真でかなりの部分を説明出来るようになったせいか、この業界もウエブでの売り上げが大分パーセントを上げているようです。

しかしウエブは多品目を要求してきます。また情報の劣化も早く、陶芸がもつ緩やかな時間との整合性が合わなくなってきました。ハイクオリティ、少ロット、多品目、ハイスピード。益々そこのところが要求されてくることでしょう。はたしてそのような事をクリアー出来る工房があるでしょうか?しかし実はそこが一番生き残れる世界なのです。

出来るか出来ないかの問題ではなく、やり続けていかなければ明日はありません。20、30年前の牧歌的雰囲気の陶芸はすでに無くなってしまいました。懐かしい思いで、自分の今有る引き出しをあちこち開けながら、多品目をテーマに仕事を進めています。

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