2009年 8月 の投稿一覧

日常即宇宙

こんばんは。八月も余すところ一週間になり、また総選挙も今週が大詰めになってきます。今年は夏が有ったのか?先週の暑さがどうもピークで今週からすっかり季節が変わってくるそうです。何年も続く異常気象はますます混迷を深めてきそうですね。

どうも私は昔から天気予報が好きで、自然の変化に大変興味を覚えます。今年はいつ鶯が鳴いたか?いつ春ゼミが鳴いたか、ここにホタルフクロが咲くといつ川に蛍が飛び始めるか、365日自然は止まることなく変化をしていきます。細かな観察が出来ると自然はどんどん広がっていきます。そのことが堪らなく面白く魅力的です。

ある植物の根を調べると長さが地球を一周することが分かったと云うお話を聞きました。始めその感覚が掴めなかったのですが、根を拡大すればするほど無限と思えるほどの毛根があることが分かってくると、その細かな根の長さを測れば、それも無限と思えるほどの長さになることが認識することができました。

私は美の世界に住んでいるのですが、先ほどの話はこの世界と大変共通しています。細やかな世界が認識されてくるとどんどん新たな世界が展開されてきます。宇宙の神秘ですね。食器という日常をテーマに仕事をしていますが、この日常という世界ほど千差万別、個人的なものはないでしょう。

食器一つに宇宙があることが面白いと思うのですが。買ってくださる方々の世界に、私たちの食器が万華鏡のように展開することを望んでいます。使えば使うほど魅力を増すことを、作り手は望むものです。

細やかな繊細な意識を時間を掛け丁寧に作り込むことが、私たちが興味の尽きない面白い世界と思っています。

日常即宇宙

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お盆の窯

こんばんは。やっと湿気のない清々しい夏空を見ることができました。お天気の日が続く様ですが、いつもの夏の高気圧とはどうも違って、オホーツクにある高気圧が覆っているようですね。やはり東北地方は冷害が避けられないようです。

工房は今日ミンミン蝉が鳴き始めました。季節がはっきり変わりました。夜になってコオロギの声も聞こえてきました。梅雨が立秋の日に明けたのですから夏がないのは当然なのですが、どうも調子が狂ってきます。

涼しい風が吹き始めると私たちはどうもそわそわします。年末の仕事に時間が追われ出します。今年はどの様な食器を作ろうか?いろいろ考えます。乾山陶器に移行しています。型ものが多く今回もそのような楽しい食器を作っていきたいと思っています。

今日は明日窯焚きをする「四方小皿」の薬掛けをしました。細かな作業が続きますがコツコツと仕上げて参ります。とうとう予定していたようにお盆の窯焚きになってしまいました。慎重に進めていきたいと思います。

お盆の窯

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夏休み

こんばんは。盂蘭盆会に入りました。日本にとって8月は特別な月です。原爆祈念日に始まり15日の終戦記念日とまたこの盂蘭盆会と重なり、「祈り」の機会が多い月です。夕方になると工房は蜩の鳴き声で満たされます。彼岸此岸の境を感じさせてくれる独特の雰囲気を醸し出しています。

この時期高校野球がこんなにも人気なのは全員が坊主頭だからでしょうか?その事がこの季節独特のイメージに重なり繋がって行くからなのでしょうか。

日本は不思議な国です。そのように思うのです。詳しい表現は避けますが、21世紀になり益々使命感を帯びているように感じています。

これから原爆の問題が重要性を増してくるでしょう。隣の国が核保有国になったことで大きな危機感を感じています。長く仮想敵国とされ、今唯一残っているその国がミサイルをこの国に向けています。 

今回の選挙で戦後続いてきた体制が大きな転換期を迎えています。この8月に総選挙があることも因縁のように感じています。しかしどうも深くえぐった論戦が聞こえてこないのが不安です。

工房はやはり盆とは関係なく仕事が進んでいます。15日に窯を焚くようになってきました。休みをなかなかもらえません。気を付けて頑張りましょう。

夏休み

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露光する光

こんばんは。台風や地震で大きな被害が出ています。夏をなかなか感じられない今年ですが、台風一過、カーと眩しい太陽が出てきました。
とらえ難い夏ですね。今回の選挙もこの様な感じがします。なかなか気持ちを載せていけない。確実に政権交代はしなければならない。今までの長い政権下で隠されていた多くの情報と金を政権を交代させることで表に出す、ここが一番大事なところだと思うのです。55体制の総括をしなければいけないと思うのです。

今地球を覆っている光(?)波動の方が伝わるのでしょうか、その様な物を感じるのですが、それは今まで隠されていたものがよくも悪しくも表に出てくる、それも今までよりかなり早いように感じます。故に変化も速いですよね。かなり気持ちをタフに持たないとやっていけませんよね。

最近芸能界の薬物事件が世間を騒がしました。これもあぶり出されてきた結果のように感じています。個人レベルも国家レベルも同じ様に隠れたところがどんどん出てきそうに思います。新しい世界に移行するにはどうしても通っていかなければならないと思います。

今個人はかなり厳しい現実を体験していると思います。どうでしょうか?それで、そのことで何を希求しますか?この願いが次の世界なんでしょう。その願いを実現したいと思う強さが、今を生きる力だと考えています。

今日は火曜教室が有りました。お盆なので二人の方がお休みになりましたが、じっくりゆっくり手の仕事を楽しまれていきました。

露光する光

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秋草紋湯呑の轆轤挽き

こんばんは、梅雨開けもどうかなぁ?という感じですが、仕方なく宣言したようです。一向晴天がなく、むんむんと湿気に覆われた日が続いています。この山間は霧の中に住んでいる様な趣で、家の中がカビで辛い思いです。いつもなら夏の風が吹き、家の中にもギンヤンマが入ってきて清々しい気分にもなるのでしょうが。

ここの特産ですが「水ナス」が思うように育たないようです。日照時間が足りないようです。病気や害虫で薬を撒きなかなか収穫に結び付かないようです。北陸や東北各地でお米の被害も出始めているようです。気が付けばすでにお盆もまじかで、このまま夏が終わりそうです。

今日は広島原爆祈念日でした。戦後64年が過ぎ時代もかつてない変化の時を迎えています。この夏日本が大きく変わるかも知れない選挙を控えています。

私は地割れがする位の変化変革を求めています。しかしそのことに自分が耐えられるのか疑問です。

工房は今月の締めに間に合わせたい秋草紋湯呑の轆轤挽きをしました。十草紋飯椀、四方小皿、と秋草紋湯呑。時間が足らないと云いながら別の仕事を入れてしまいました。すたっふMさんの奮闘を期待しながら、こちらはお盆も返上で仕事になるようです。さすが窯は焚けないと思うのですが、計算上どうも盆に掛かりそうです。地獄の釜が開くといわれているのに、何もこちらも合わせて窯を焚かなくてもいいと思うのですが。

この一週間が今年の一つ山場と感じています。今私たちの意識は年末商戦に向けてどのような形で向っていくか、ということです。一言、がんばろう!ですか。

秋草紋湯呑の轆轤挽き

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十草紋飯椀の削り仕上げ

こんばんは。関西は今日やっと梅雨が明けました。夏の顔をした朝を迎えて、久しぶりに季節を感じています。雨の後の晴れの日は草がぐんぐん伸び、草刈りの仕事が待っています。家や工房の周りをきれいに刈り込んで、スッキリとしたいのですが。仕事に追われなかなか時間ができません。夏は早起きをして暑くなる前にこの様な仕事を済ませてしまう。田舎暮らしの鉄則なのでしょうが。

以前は隣の爺さんが元気よく、朝6時頃からブンブンと草刈り機の音を鳴らし、家の周りをすっかりきれいに刈ってくれました。その爺さんも数年前に逝ってしまったので、昨年草刈り機を買って自分で刈るようになりました。慣れない機械を操り何とか見様見まねで刈っています。やはり刈り終えるとどこからともなく清々しい風が吹き、夏の風景になるのが不思議です。

工房は十草紋の飯椀の削り仕上げをしています。すったっふMさんは乾山写し菊紋向付の原形型を作っています。八月に入ったばかりと思っていましたが、すでに仕事が遅れはじめています。そのような状況でHPから問い合わせが入ってきました。今週までに名入りの御湯呑を作ってほしいということです。切羽詰まった状況の様です。私どもで出来る限りのことをしてみましょうとお請けいたしました。

HPでオーダーメイドのコーナーを持っています。色々な注文を頂くのですが、私共も勉強することばかりです。私どもの工房はどこも受けてもらえない仕事が多く来ます。今回も何件も鼻で笑われるような断りをされ、最後と諦めて電話を掛けてきたそうです。

良いじゃないでしょうか。このご時世、求められるだけうれしいと感じて居ります。難しい仕事を丁寧にこなすことで、新しい視野に立てるのですから。時代の変革期、意外な所に展開があるように思うのです。

寸法にやかましく

こんばんは。とうとう7月も終わりました。どうもこのまま梅雨の状態が続きそうですね。八月になって夏の空を見たいものですが、そんな事を言っているとすぐにお盆になってしまいます。季節の感が狂うと体調もおかしくなってしまいます。閉塞感を持ったまま、総選挙に突入しそうですね。何か総崩れの様相を呈していますが、さてどうでしょうか。

工房はすたっふMさんが来て乾山芙蓉紋の型原形を作り直しています。また新しく菊紋の型を作って秋の二ユーバージョンに加えていく予定です。乾山の変形型の向こう付けは独特のデザインで今までにない陶芸史上画期的な食器です。

昨年からの課題です。乾山陶器に移行していくのですが、いままでやってきた古清水や仁清とはだいぶ趣が違っています。どこがどう違うのかと言えば色々な言葉でそれは言えるのでしょうが、本当のところは作った者以外なかなか表しにくいところです。仁清とは全く違っていて、当時の懐石料理に精通して初めてこのような独創的な器が出来るのだと感心しています。食器は寸法が一番やかましく言われます。当時の懐石盆と今の盆は大きさが違っています。当時の寸法で作っていいものや、また小さくする方がいいものがあります。その感覚はようび店主真木さんが一番だと感じます。

よく1ミリの誤差を指摘されますが、その違いを轆轤挽き出来るようになると、その寸法が一番きれいだと感じ入ってしまいます。かなり鍛えられています。古清水はすべてかなり薄く轆轤が挽かれていますが、乾山陶器は色々なバリエーションを持っています。一つ一つ趣の違う轆轤や型作りは相当熟練がいると思います。

今回も一つの作品に十分時間と手間をかけていくことだと思います。もう八月、秋はそこまでやってきています。
季節に追われながら工房は進んでいきます。

寸法にやかましく

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